- 出演者
- 崔真淑 堤礼実 今湊敬樹 宮本真綾
オープニング映像。
キャスターの挨拶。
高市総理大臣の台湾有事をめぐる発言で、北京を訪問している外務省の幹部はあす、中国側と事態打開に向け協議を行う。きょう北京入りした外務省の金井アジア大洋州局長は、あす中国外務省の劉勁松アジア局長と協議する予定。金井氏は高市総理の国会答弁について「日本の従来の立場を変えるものではない」と説明し理解を求める方向だ。また、金井氏は中国の薛剣大阪総領事のSNS投稿に抗議し説明を求めるとみられるが、中国側は、高市総理の発言の撤回を求めて反発の度合いを強めていて、競技は平行線に終わる可能性がある。一方、中国外務省の報道官はきょうの会見で、今週末に南アフリカで開催されるG20(20カ国地域首脳会議)に参加する李強首相が高市総理と会談する予定はないと述べ、高市総理の発言撤回を改めて求めた。日中の民間対話の場として毎年開催されている東京北京フォーラムが中国側からの通告で延期されることが決まった。また中国メディアは北京の旅行会社が日本旅行の新規ツアー受付を停止すると伝えたほか中国で公開予定だった「クレヨンしんちゃん」シリーズなどの日本の映画が公開延期となったと報じた。影響は日中の民間交流や観光業、文化面にも及んでいる。
中国にある日本大使館は現地に滞在する日本人に安全確保に努めるよう注意喚起した。現地メディアが日本への避難を連日続けている状況を踏まえ、多くの日本人が利用すると思われやすい場所は可能な限り避けるなどの対策を呼び掛けている。
内閣府が発表した今年7~9月のGDP(国内総生産)の速報値は物価変動の影響を除いた実質で前の3ヶ月と比べ-0.4%だった。これが1年間続いた場合の年率換算では、-1.8%となり6四半期ぶりのマイナスとなった。全体を押し下げたのは輸出でトランプ政権の関税措置により自動車輸出が減少した影響で-1.2%となった。GDPの半分以上を占める個人消費は+0.1%で猛暑の影響で飲料が増えたものの。秋物衣料の販売が振るわず、小幅な伸びにとどまった。日本経済がマイナス成長へと失速したことで、高市政権が今週21日に取りまとめる見通しの経済対策で景気をどう支えるかが大きな焦点になる。物価高の影響で個人消費は力強さを欠き、生活の向上を実感しにくい状態が続いている。経済対策にはガソリンや経由の減税やガス料金の補助。おこめ券などを想定した交付金などが盛り込まれ全体の規模は17兆円を超えて膨らむ見通し。強い経済を実現し景気を上向き軌道に乗せられるのか、大型の経済対策は規模に見合った実効性を問われることになる。
週末、静岡県の富士スピードウェイのイベント広場で行われていたのは日本とアメリカの自動車文化の交流を目的としたイベント。そこに現れたのはトヨタ自動車の豊田章男会長。「モータースポーツを日米の架け橋に」サーキットではトヨタ会長もドライバーとして参戦する耐久レース「2025スーパー耐久最終戦」がスタート。注目はトヨタが開発中の水素エンジン車。ガソリンなどの代わりに水素を直接燃やし二酸化炭素をほとんど排出せずに走る水素エンジン車は市販化に向けて2021年から開発を始め、当初は気体の水素を搭載していたが2023年からはより多くの燃料を詰めるよう液体水素に、さらにタンクの形状を変えてより多くの燃料を詰めるようにするなど、1回の燃料充填での航続距離は気体の時に比べ3倍近くに伸びた。そしてこの日初めてお披露目されたのが爆音を上げて走る超電導水素エンジン車。実はリニアモーターカーなどにも使われている超電動の技術が活用されている。これまでタンクの外にあった燃料を汲み出すポンプ用のモーターをタンク内に移動させることで空きスペースを作り、その分タンクの容量をこれまでの1.3倍に大きくすることが可能に。航続距離を大きく伸ばせるなど様々なメリットがあるという。トヨタGRカンパニーの高橋智也プレジデントは「豊田会長と一緒に何とか水素社会の未来を作ろうとということをぶれない意思として、一歩一歩着実に一に足をつけて進んでいく。それがサステナブルな社会基盤を作るということだと思う。」と語っている。進化のスピードがますます加速している水素エンジン車、トヨタの挑戦はさらに続く。
アメリカのトランプ政権は東太平洋の公海上で指定テロ組織が運営する船をアメリカ軍が攻撃し、麻薬カルテルのメンバー3人を殺害したと発表した。同じ日、国務省はベネズエラに拠点を置く麻薬カルテルを新たなテロ組織に指定すると発表した。このカルテルはベネズエラのマドゥロ大統領に率いられていると主張していて、トランプ大統領はマドゥロ大統領との会談の可能性を示した。アメリカ軍はカリブ海周辺に空母などを展開していて、今後ベネズエラの地上攻撃に踏み切るかどうか注目されている。
冷蔵庫やエアコンなどの中で熱を移動させる役割を果たす「冷媒」これを環境負荷の少ない自然冷媒に変えていく流れが世界で進んでいる。滋賀県大津市にある日本熱源システムの滋賀工場。中で作られているのは産業用の冷凍冷蔵機。冷蔵庫の中には空気を冷やすための機械が入っているが、その中に入っているのが「冷媒」と言われるもの。冷媒は気体と液体、状態を変化させながら熱を運ぶ。冷却器では液体の冷媒が蒸発して周囲の熱を奪い、冷気を生み出す。放熱器では気体の冷媒が液化して熱を放出し、外部に熱を逃がする これが冷蔵庫やエアコンの仕組みだ。現在使われている冷媒の大半を占めているのは「フロン類」という人工的に作った化学物質。フロン類が及ぼす地球温暖化への影響は二酸化炭素の数十倍から1万倍以上に及ぶ。そこで今より環境負荷の少ない二酸化炭素やアーモニアなど、もともと自然界にあるものを使った自然冷媒の導入が進んでいる。ドイツの会社と技術提携した日本熱源システムでは2016年から日本の気候に合った仕様の自然冷媒を用いる産業用の冷凍冷蔵機の製造販売をスタートさせた、自然冷媒によるこうした製品は省エネ性能の高い機器の開発や環境省も補助金を出すなど今では大手の製造業やスーパー、コンビニなどの小売業にも自然冷媒は広がってきている。
京都府内でアイスクリームを製造している東洋食品という会社では、数年前にアーモニアを使った自然冷媒の冷凍機に入れ替えた。厳真悟社長は「もちろんこれからの時代は、環境を配慮しながら設備投資をしていかないといけない。うちみたいな中小企業は特にそうだが、すぐ買える金額でもないし、補助金がないとやっていけない部分もあるので」と語っていた。産業用冷凍機は規模にもよるが1台およそ2~3000万円。この会社ではアイスクリームの製造はもちろん出荷までに保管するこの巨大な冷凍庫も自然冷媒。現在はまだ一部フロン類を使っているというが、今後すべて自然冷媒に切り替えたいとしている。日本熱源システムの原田克彦社長は「冷凍機の冷媒の問題、フロンガスの問題と自然冷媒に変えられるよということについて、もっと多くの人に知ってもらうことによって社会全体でやはり企業として自然冷媒冷凍機に変えていかないといけないんだ。ヨーロッパではこれは当たり前だ」と訴えた。自然の力で冷たく涼しく、フロン類の国際的な寄生も進む 地球に優しい自然霊媒は今後さらに注目されていきそうだ。
エコノミストで企業ファイナンスを研究している崔真淑は自然冷媒について「規制」「コスト」「金融市場」の3点で企業の競争力に直結し得る投資と感じていると解説した。規制面では従来広く使われてきたフロン系冷媒が環境負荷の高さから規制がより強化されるかもしれないというリスクを回避するという意味でも先行投資の意義は大きい。コスト面では自然冷媒を前提にした最新機器、省エネ設計とセットで導入されることが多いと予想されるのでこちらも効果があると思っている、環境省の報告では、省エネ設備投入で電力消費が平均15~20%、最大でおよそ28%削減されたという事例を報告しており、売上高が変わらなくても利益率を大きく改善し得る。また、食品・小売・物流なのでバリューチェーン全体で脱炭素を求める動きが強まっている。自然冷媒対応が取引条件、投資家からの評価の前提になるというそんなケースが増えてくるのではないかと指摘した。
高市首相にとって初めてとなる国会での党首討論を来週水曜日に開くことで自民党と立憲民主党が合意した。総理と野党党首が一対一で論戦を交わす党首討論については野党側が今月中に行うよう求めていて、今日午後自民・立憲両党の参議院国対委員長が会談し26日の開催で合意した。野党に転じた公明党も登壇する見通しだ。
経済産業省は今月20日から職員が議員会館へ移動するために運行している定期便で自動運転車両を導入する実証実験を行う。特定の条件下で自動運転ができるレベル2の車両に乗車した赤澤経済産業大臣は、安全が大前提とした上で「我が国の自動運転が世界に冠たるものになるよう考えていかねばならない」と述べ早期の社会実装を目指したい考えを示した。
中国のものと推定される無人機が沖縄県の与那国島と台湾の間を飛行した。防衛省によると無人機1機が一昨日の午後与那国島と台湾の間を通過し太平洋上で旋回した後反転して戻った。自衛隊は戦闘機を緊急発進させて対応した。今年に入ってから防衛省が確認した中国の無人機は推定を含め31機となる。
東京デフリンピックは競技3日目、昨日に続き柔道では今日もメダルラッシュとなった。男子90キロ級の水掫瑞紀は去年の世界選手権銅メダルの実績。水掫は準決勝で韓国の選手に敗れたものの、切り替えて挑んだ3位決定戦で一本勝ち、有言実行の銅メダルを手繰り寄せた。さらに日本の柔道勢は水掫をはじめ4人が銅メダルを獲得している。陸上男子1万mはメダル候補として期待された青山拓郎が出場。しかしレース中盤でケニア勢に離され6位でフィニッシュ。青山は25日のマラソンでリベンジを誓った。スタンドではサインエールと呼ばれるハンドサインをしながら選手を応援するような姿もあった。デフリンピックは26日まで開催する。
フィギュアスケートグランプリシリーズ第5戦、女子シングルショートプログラムでトップに立った渡辺倫果がフリーでも高得点を獲得して総合2位を獲得し、初のオリンピック代表へ望みをつなげた。
2028年夏のオリンピックで初めて採用される競技「スカッシュ」の普及活動を紹介。昨日行われたスカッシュの全日本選手権は横浜のショッピングモールの一角で行われた。現在日本での競技人口は愛好家も含め10万人、もっと興味を持ってもらうために過去に「スカッ酒」って書いてスカッシュって読ませる日本酒のコラボイベントや会場ではスカッシュを盛り上げようとLIL LEAGUE from EXILE TRIBEのライブも行われた。さらに未経験者にスカッシュを体験してもらう取り組みも実施。未来のスカッシュプレイヤーを増やすため裾野を広げている。
スカッシュは実はルールも簡単で、相手が壁に打ったボールをノーバウンドかワンバウンドで打ち返せばいい。日本一に輝いた遠藤智孝選手が2つの楽しみ方を教えてくれたまず1つ目は駆け引き。「スカッシュは横の壁も使える、後ろの壁も使える。本当、前後左右、高さまで使って選手が動かされまくる」と説明。バウンド数にカウントされるのは床のみなので、横や後ろの壁をうまく利用して駆け引きを行うという。そして2つ目はスピード。実際のスカッシュのボールのスピードを思いっきり打ったら270キロ近く出る選手もいる。壁を使った駆け引きと大谷翔平選手の打球速度をも上回るスピード。この2つの視点で初めての人でもスカッシュが楽しく見られそうだ。
先日の国際大会では日本人では最もランキングが高い渡邉聡美選手が世界ランク1位のエジプトの選手に勝利した。オリンピックはまたちょっと先の話だがスカッシュ界の勢いを感じる。
全米女子オープンで初優勝をあげるなど今シーズン2勝の山下美夢有が新人賞を獲得した。日本人では史上3人目の快挙だが「上には上がいるのでそこを目指したい」とさらなる飛躍を誓った。
大相撲九州場所、1敗でトップの横綱大の里を追う関脇安青錦は低い体勢からまわしをつかみ、寄り倒し。9日目で勝ち越した安青錦は初優勝と関昇進を目指している。
