- 出演者
- 勝村政信 冨田有紀
オープニング映像。
韓国・ソウルでホームレスW杯が行われ、13年ぶりの出場を果たした日本代表の姿もあった。メンバーのほとんどはサッカー未経験。そのピッチはサッカーの持つ希望の力に満ち溢れていた。
一般の人に聞いた「ホームレスになった人の原因」としてイメージするものは自己責任によるもの。しかし現実はそう単純ではないという。何らかの障がいを持った方が多く、自分の努力だけではどうしようもないことが原因になっていることが多い。さらに社会の変化に伴いホームレスの定義も広くなっている。ホームレスは安定した住まいのない状態のこと。
ホームレスW杯は2003年から毎年開催されており日本代表は13年ぶり4回目の出場。メンバーは全国から集まった様々な事情を持つ8名。監督やスタッフは支援団体などのサッカー経験者が中心。大会2週間前、強化合宿を行った。今大会最年長は65歳の山田さん。普段はホームレスの自立支援する雑誌「ビッグイシュー」を路上で販売している。サッカー経験者は2名。ホームレスW杯は選手交代無制限の4人制サッカー。各チーム最低1人は相手陣内にいなければファウル。最大の特徴は一生に1度しか出場できないこと。最初で最後の世界大会に臨む選手たちはまずは基本的な動きを確認し手探りの練習が続いた。
練習後、ミーティングの場が設けられた。一つになりだしたチームにユニフォームが配られた。翌日の練習ではミーティングの成果も出た。9月21日、38の国と地域約450名の選手が出場するホームレスW杯の幕があがった。大会は初日から熱戦の連続。
サッカーW杯、日本代表初戦の相手はインド。サッカー経験者の両エースが躍動しキーパーもスーパーセーブを連発。しかし初戦は4-11でインドが勝利。大会2日目、精神的に落ち込み動けなくなってしまう選手たち。するとチームの垣根を超えて励まし合う輪ができた。
日本代表は試合を重ねるごとにチームはより一つになったが勝利だけが遠い。大会3日目、チームの可能性を信じて絆が深まる。アメリカ戦では健闘虚しく敗れるも選手、コーチ陣全員が確かな手応えを感じていた。大会7日目、日本は下位決定トーナメントに出場。試合終盤で日本が3点リードに迫ると、ギリシャが大会最年長の山田さんにPKをプレゼント。山田さんの初ゴールで歴史的な初勝利を手に入れた。
勝村政信は「サッカーのチカラは底知れない」と話し、鈴木直文は「自分の好きなことを表現して人と共有できることが自分を取り戻すために大きな意味がある」と話した。
ホームレスW杯を戦い抜きそれぞれの日常へ戻った代表選手たち。その1カ月後、ピッチ上で再会を果たした。世界に挑んだ戦友たちと今度は敵味方に分かれてボールを追った。
明治安田 J1 LEAGUE最終節の試合日程を伝えた。
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