2024年1月31日放送 0:35 - 1:20 NHK総合

NHKスペシャル
“学校”のみらい 不登校30万人から考える

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(オープニング)
趣旨説明

今、日本には不登校の小中学生が29万9048人いる。これだけ多くの子どもが登校拒否しているのはなぜなのか。この第1部では日本だけでなく海外の教育現場を紹介する。

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オープニング

オープニング映像。

“学校”のみらい 不登校30万人から考える
第1部

不登校とは病気や経済的な理由などを除き1年のうち30日以上欠席している状況を指す。文部科学省は「不登校は問題行動と判断してはならない」と通知を出している。不登校の数は2012年から増え続けている。

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文部科学省

有名大学を目指して猛勉強しているイメージがある韓国。ところが、そんなイメージとはまったく違う学校が韓国で増えている。韓国南部にあるガンジー高等学校。ここは代案学校と呼ばれていて通常とは異なる教育を行っている。国から学ぶように言われているのは国語と社会だけ。あとは学校が自由に決めていいことになっている。この学校ではアートや演劇などクリエイティブな活動や野菜づくりなど生活につながる学びに特に力を入れている。次第に、受験を目指さない独自の教育をしていた代案学校に国が目を向けるように。そして、その一部を正式な学校として認めることが教育改革で実行された。ガンジー高等学校はその第1号になった。今、正式な学校として認められている代案学校は国内で95校にのぼっている。中高生が通う代案学校・シンナヌン学校では必修授業は全体の半分程度で後は生徒が自由に時間割をつくっている。生徒自身が授業を企画することもある。

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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌ガンジースクールサンチョン(韓国)シンナヌン学校ムン・ジウォン台場(東京)弘前大学経済協力開発機構金泳三

日本にも学校に行かない子どもたちが通える場所がある。その一つがフリースクール。まなびスペース COCOCARAでは小学1年生から中学2年生までの15人が在籍している。月謝は2万2000円。子どもたちを見守る大人はほとんどがボランティア。ここでは自分の好きなことを学ぶことができる。講師の古山さんは学校に行かない子どもたちの苦しみを間近で見てきた。ここでは自由な遊びの中でも学びがあると考えている。このフリースクールは大きな課題を抱えている。それは運営するためのお金が足りないこと。毎日開校することができない状態だという。この日は不登校の子どもたちのために活動する団体が集まってのミーティングが行われた。ここでもお金のことが話題になっていた。フリースクール以外にも学校に行かない子どもたちのための場所がある。熊本市教育委員会が行っているオンライン授業。平日朝9時から午後3時まで。先生を務めるのは学校を定年退職した元教師たち。

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まなびスペース COCOCARAクロオオアリ千葉市(千葉)熊本市教育委員会熊本市(熊本)

フランスでは30年ほど前から学校を休む子どもたちを支える仕組みづくりを進めてきた。フランスでは病気などの理由がない欠席が1か月に2日あると、どうして休むのかを調べ、子どもに合わせた支援が検討される。その一つが支援施設。教育や福祉の予算で運営され、無料で通えるところも多くある。エデュケーターという国家資格を持ったスペシャリストが子どもたちの世話をする。エデュケーターは子ども一人ひとりに合った関わり方をチーム全体でよく話し合っている。

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日本の公教育は明治以降に本格化。上の指示を忠実に再現できる労働者が大量に必要になり、決まった時間に仕事を始めて決まった時間に終わるといった産業社会の在り方が反映された。専門家は今までの学校文化の在り方や学習スタイル、その在り方が根本的に問われていると話した。山形県の天童市立天童中部小学校では6年前から学校の大きな改革に取り組んでいる。先生がクラス全員を一斉に教える授業を8割に減らし、残り2割を子ども自身で学ぶ時間に変えた。例えば、子どもが先生役となったり学びたいテーマを子どもが自由に決めたりできる。この学校改革を始めたのは、かつて校長先生だった大谷さん。大谷さんは一方的に先生が教える授業に疑問に感じ、子どもたちを教室の主役にしたいと考えてきたという。

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ONE PIECE上智大学天童市立天童中部小学校山形県
(エンディング)
エンディング

みやぞんが「”学校”のみらいの歌」を披露した。

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”学校”のみらいの歌
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