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オープニング映像。
プラネットアースIII第2回は陸の世界が舞台。今各地で人間活動の影響が深刻化している。気候変動が招いた生態系の異変や、野生動物を救うため立ち上がった人々に迫った。
スリランカの野生動物たちの狩りの様子を伝えた。ヌマワニが狙うのは水辺にいるシカの仲間。水草に隠れて待ち伏せし、水を飲みにやってきたシカが近寄ったところで仕留めた。アフリカのサバンナでは、大型動物がひしめき激しい攻防が繰り広げられる。木の上で休んでいたヒョウは木の下に落ちた花を食べていたインパラに気づいて忍び寄ったが、直前で気配を察知され狩りは失敗した。ヒョウは気配を悟られないようさらに木を登り、地上9mの場所からの大ジャンプでインパラを仕留めた。
アマゾンに暮らすカメムシの仲間、恋のパートナーを引き付けるために歌を歌うことがわかり始めている。鳥たちは奇想天外なアピール術を進化させてきた。中国の山岳林にいるオスのベニジュケイは開けた場所を歩いてパートナーを探したが、現れたメスに何もできなかった。キンケイのオスも恋の相手を探し、メスに色鮮やかな前身を見せつけうまくいった。ベニジュケイは別のメスに近づくとリズムを取りながら音を出した。野生のベニジュケイの求愛が撮影されたのは今回が初めてだった。渾身のアピールも虚しくベニジュケイの恋は成就しなかった。
ユーラシア大陸の草原に棲息するサイガは特徴的な鼻を振ってメスにアピールした。このオスは一夫多妻ハレムの群れの主だったが、メスに気に入られなければ受け入れてもらえない。なかなかうまくいかず、頭に灌木を被ったが今度も失敗した。ハレムの主は現れた若いオスと戦い、若いオスは逃げていった。
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- サイガ
ナミブ砂漠のダチョウは日中の気温が40℃を超える過酷な環境で子育てをしている。炎天下の草原には天敵がやってこないため巣を構えたが、ヒナにとってこの暑さは危険。卵が孵るまでオスメス交替で巣を守った。オスはムラなく熱が伝わるよう卵を回転させ、中のヒナに呼びかけるために鳴き始めた。オスは翼でヒナを覆って照りつける太陽から守った。気温が下がる夜は天敵が来ないよう監視を続け、朝になると卵が孵った。ヒナたちは限界になっており、日陰に移動するため孵化していない卵を見捨て巣から離れた。一家が去ってから間もなく誕生した1羽のヒナは、一家に追いつくことができた。
人間活動により野生動物たちの棲息域が狭められている。世界中で毎年150億本もの木が失われており、1本の木が切り倒されると数千の生きものが棲家を失う。ブラジルのアマゾンでは紙の原料となる植林されたユーカリの林が広がっているが、野生動物がここで生きることはできない。伐採の目的は植林だけでなく、森は家畜の放牧地や農地にも姿を変えている。環境の変化によって生態系にも異変が起きている。干ばつが続くアフリカの地域に棲息するアフリカゾウは、乾季でも葉をつけるアカシアの林にやってきたが残っている葉はわずかだった。
数を減らす生きものたちを守ろうと尽力する人達もいる。アフリカに棲むクロサイは密猟が絶えず絶滅の危機に瀕しているため、麻酔で眠らせています保護区に移送する作戦が進行中。これまで移送されたクロサイは230頭以上で、子どもも多く生まれている。
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ウィーンでは特殊な方法で絶滅したホオアカトキを復活させる取り組みが行われている。動物園で生まれた28羽のヒナを人の手で飼育し、野生に戻そうとしている。欠かせないのは人を親だと思い込ませるすり込み。姿を見せていいのは2人の飼育員だけ。ヒナが眠っているとき以外はいつも一緒にいて、何回にも分けて食べ物を与える。親子の絆が結ばれるまでには数週間かかる。ヒナが成長すると山間部に場所を移して次の段階へ。飼育員は手の指をくちばしの形にして親鳥の鳴き声をまねしてヒナたちに挨拶する。ホオアカトキは渡り鳥で、秋にはイタリアに南下するが親鳥なしには渡れない。飼育員は軽飛行機に乗ってアルプス山脈を超え、ホオアカトキを先導した。飼育員はホオアカトキを復活させられたら他の種でもきっとできるはずだと話した。
エンディング映像。
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