2026年5月31日放送 21:00 - 21:50 NHK総合

NHKスペシャル
ヒグマ 異変の海に生きる 生命の楽園・知床の映像記録

出演者
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(オープニング)
ヒグマ 異変の海に生きる

世界自然遺産・知床は世界有数のヒグマの生息地。ここ数年、その環境が激変。市街地周辺での出没が相次いでいる。何が起きているのか、番組では特別な許可を得て1年以上記録。

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オホーツク海ヒグマ知床(北海道)
ヒグマ 異変の海に生きる
2025年2月

知床のヒグマに1年間密着。冬眠を続ける2月、以前なら海を覆っていた流氷がこの年はなかなか現れず。近くのオホーツク海は世界平均の3倍のスピードで温暖化が進行中。流氷は北部で生まれて南下するが、温暖化でその数が急速に減少。流氷が到達する最も南に位置するのが知床半島。流氷が運んでくるものの1つは栄養分。春に溶け出すと植物プランクトンが急増。それを食べる動物プランクトンが増殖し、様々な糧となる。オホーツク海の流氷はこの40年で3割減少。動物の生態にも影響が及んでいる。

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オホーツク海サハリン(ロシア)シベリア(ロシア)ヒグマ北海道大学 低温科学研究所知床半島
5月

知床のヒグマに1年間密着。冬眠を終えて活発に動き始める5月、冬眠の間は飲まず食わずで、体力を回復させるため食べ物を探し回る。ヒグマは雑食性で、この時期食べるのはほとんどが植物。同じエリアでは1日に5kgもの植物を食べるエゾシカが急増中で、シカもクマも食べない植物ばかりが茂るようになった。

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エゾシカヒグマ知床半島
6月

知床のヒグマに1年間密着。知床では近年、ヒグマの新たな行動が次々確認されている。6月、カラマツの森に現れたヒグマ。あちこちに穴を掘り、セミの幼虫を食べていた。

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ヒグマ知床半島
7月

知床のヒグマに1年間密着。夏はヒグマにとって最も厳しい季節。草は固くなりヒグマが食べられるものが少なくなる。やせ細った固体が石をひっくり返して食べていたのは小さなヨコエビ。春に満足に草を食べられず、夏はわずかな食べ物しかなく、食べ物が豊かな秋まで耐え忍ばねばならない。この固体は海を泳いで岩山までわたり、海鳥のヒナを食べ始めた。エゾシカの増加で食べられる草が減った頃から始まった行動。

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ヒグマ知床半島知床岬

知床のヒグマに1年間密着。食べる植物がない夏、海鳥のヒナを食べるようになったヒグマ。海鳥側にも異変。近年、海水温が急上昇。冷たい水を好む魚が減少し、それを食べる海鳥の数はこの20年で半減。ヒグマによる襲撃も追い打ちをかけている。イルカの死骸を食べていたのは狐。その臭いに引き寄せられ子連れのヒグマもやってきた。この地域のヒグマは森と海を自由に行き来できる。この固体は研究者が「ベティ」と名付け子グマの頃から観察してきたもの。麻酔銃で捕獲したあと耳に標識をつけて観察を続けている。食事のあと、子供たちにお乳を与えた。母グマは1年半ほどつきっきりで子育てする。夏を越せず命を落とす子グマは3割。

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ヒグマ知床半島

知床のヒグマに1年間密着。研究者が「ベティ」と名付けて観察している固体がイルカの死骸を食べ終えると、痩せた別の死骸もやってきた。ベティはすぐに気づき、威嚇して追い払った。別の日、体の大きな固体がトドの死骸を食べている。ベティ親子は襲撃を狙ったが、反撃を恐れて諦めざるを得なかった。

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ヒグマ知床半島
9月

知床のヒグマに1年間密着。秋、ヒグマの食べ物が最も豊富になる季節。いま知床の川では魚の生態系が変化。海水温の上昇で今まで見られていた魚が来なくなり、ヒグマのエサが不足。ヨコエビなど小さな生き物を探して食べていた。研究者などが「ハッチ」と名付けて観察している固体。2014年頃は魚が多く遡上するルシャ地区に生息し、16頭の子供を産み育ててきた。18年は遡上が遅れやせ細り、子グマも餓死。

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ヒグマルシャ(北海道)日本放送協会知床半島

知床のヒグマに1年間密着。研究者などが「ハッチ」と名付けて観察している固体は魚を求めて生息域を変えていた。親子で40km以上歩いたとみられている。本来ヒグマは子グマを連れ長く移動しない。この年は山のどんぐりも不作。翌朝には住宅地の海岸で目撃され、3頭の子グマと共に駆除された。

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ヒグマルシャ(北海道)知床らうすリンクル知床半島

知床のヒグマに1年間密着。9月下旬、サケ漁の季節。水揚げはこの10年で8割以上減少している。代わって増えているのが南方系の魚ブリ。川は遡上しない。市街地の近くの川では少ないサケを求めヒグマが頻繁に現れていた。人に危害を与える恐れがあると判断されれば駆除される。研究者の山中さんは市街地に入らないよう追い払う活動をしているが、その後も駆除される事例が後を絶たず。400~500頭いたとされる知床ではこの3年間で300頭以上が駆除。

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ウトロ(北海道)ヒグマ知床半島羅臼港
11月

知床のヒグマに1年間密着。11月、ヒグマはまもなく冬眠に入る。海岸には荒波で魚が打ち寄せられる。専門家は「知床は海の恵を動物も人間も分け合って暮らしてきた」「それが持続できれば一番いい」と話す。

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ヒグマ知床半島
2026年

知床のヒグマに1年間密着。2026年、オホーツク海を覆う流氷の面積は統計開始以来最少となった。温暖化対策がなされない場合、今世紀末までに流氷は知床の海に到達しなくなると予測されている。春、海辺で死体で見つかった若いメスグマ。研究者が「ベティ」と名付けて観察していた固体とみられる。2頭いた子グマは1頭だけになっていた。子グマはまもなく独り立ちする時期。このあとは餌が少なく厳しい夏。

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オホーツク海ヒグマ知床半島
(エンディング)
次回予告

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(番組宣伝)
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