- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 井上二郎 森田茉里恵
オープニング映像と出演者の挨拶。
来週、米国のトランプ新政権が発足するのに合わせ、日本政府は日米豪印4か国の枠組みクアッドの外相会合を開く方向で調整している。日本としてはトランプ新政権の下でも4か国の連携を維持強化していく重要性を確認したい考え。岩屋外務大臣はきのうのNHKの日曜討論で今月20日に行われる米国のトランプ次期大統領の就任式に出席することを明らかにした。関係者によると、日本政府はこれに合わせて現地で日米両国にオーストラリアとインドを加えた4か国の枠組みクアッドの外相会合を開く方向で調整している。日本としてはトランプ新政権の下でも自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて4か国の連携を維持強化していく重要性を確認したい考え。また、日米外相による個別の会談も検討していて、両国の同盟を一層深化させていくため信頼関係の構築を図るとともに日米首脳会談の早期実施への調整を進めたいとしている。日本政府は国務長官に起用されるマルコ・ルビオ氏をはじめ閣僚人事に必要な議会上院での承認手続きの進捗を見極めて対応を最終判断する方針。
今日は成人の日。石川県珠洲市ではきのう二十歳のつどいが開かれた。能登半島地震や去年9月の豪雨で大きな被害を受けたふるさとの復興に向け、若者たちが決意を新たにした。今年度20歳になる地元出身のおよそ70人が参加した珠洲市の二十歳のつどい。参加者を代表して近江瑛太さんが誓いのことばを述べた。金沢市で消防士として働く岡田佑太さん。被災地で救助活動に当たった。新成人は自身の今後や珠洲市の未来について語った。
電話の応対について。実は今若い世代で電話に出ることやかけることが怖いとか不安に感じるという人が増えている。ビジネスの場面で電話対応に悩む若者の姿や企業の取り組みを取材した。都内にある不動産会社。顧客からの電話が企業の業績につながるためその対応が重要だと考えている。そこでこの企業では若手社員のために専門の講師を招いて2か月前から講習会を始めた。主催した団体によると講習を受講する企業の数はこの10年で2倍ほどに増えている。その背景について若者の電話への意識に関する著書もある大野萌子さんは「(若い世代は)電話機自体が家庭にない方が多くなってきて習慣としてない。瞬発力、リアルタイムで返答しないといけない。ふだんのやり取りに比べてハードルが高い」と話す。若手社員の負担を減らすため電話対応を代行会社に依頼している企業もある。都内にあるIT企業。これまでは1日に1人で30件ほどの電話を若手社員が対応していた。しかし今オフィスには電話機がない。電話にストレスを感じるという若手社員からの声を受けて4年前から代行サービスの利用を始めた。電話対応にかかる業務を減らすため必要な要件のみ直接担当者が対応し、それ以外は代行会社に委ねることにした。その結果、ほかの業務に集中できる時間が増え、サービスを利用する前よりも企業の業績が上がった。さらに電話対応に対するストレスを少なくする新たな技術の開発が始まっている。大手通信会社が東京大学と開発を進めているのが電話相手からの高圧的な声をAIを活用して穏やかなトーンに変換する技術。体験した人からはストレスが和らいだという声もあり、新年度中の実用化を目指している。さまざまあったが、電話は苦手といってもビジネスには欠かせないという企業もまだまだあるかと思う。では、どうすれば少しでもストレスを減らすことができるのか。VTRで紹介した専門家によると話す内容をあらかじめまとめておくと安心して電話対応ができるのではないかということだった。
きのうの全国女子駅伝で兵庫のコーチを務めた渋谷優美さん。30年前の阪神淡路大震災で教え子を亡くした。教師として経験を伝え続ける一方である心残りがあった。きのうの全国女子駅伝。兵庫チームのコーチ、渋谷優美さんは県内の中学校の体育教師。震災が起きたのは24歳のときだった。みずからは無事だったが、新任で務めた学校の地域が大きな被害を受けたことを知った。亡くなった教え子に別れを告げようと学校に設けられた安置所に向かったが、入ることができなかった。直接気持ちを伝えられなかった後悔。教え子のためにも生きている自分が震災の経験を伝え続けると決心した。ことしも兵庫のコーチを務めた渋谷さん。陸上に打ち込める日常にありがたさを感じてもらいたいとことばに込めた。先週、渋谷さんは30年ぶりに学校を訪れた。あの日、開けることができなかった扉。渋谷さんにとって震災の節目。きのうのレース、選手たちは30年を機に制作された特別なワッペンをつけて走った。忘れてはいけない記憶。未来へと受け継がれていく。奪われた命に寄り添って、今を大切に生きる、その日々に感謝をする。
全国の気象情報を伝えた。