大手損害保険4社は秋にも企業向けの火災保険料を引き上げる。リスクに合わない低価格の契約を是正する。事前に保険料を価格調整していた不祥事が発覚したことをきっかけに損保各社は保険引き受けの全面的な改善を図っている。これまで各社の営業担当者はシェアの低下などを恐れ一部で価格調整をする一方、保険料の引き下げで営業をかけ火災保険は長年にわたって赤字が続いてきた。損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和の値上げは2年ぶりで、引き上げ幅は全国平均で10%から15%程度の見通し。一方去年も保険料を上げた東京海上日動の値上げは数%にとどまりそう。(日経電子版)