あおぞら銀行・諸我晃の解説。ドル円予想レンジは151.20円~152.80円。注目ポイントは「円キャリー取引の行方」。きのうは日米財務省会合を受けた円安是正の思惑からドル円相場は151円台までの下落となった。きょうの注目は「アメリカのFOMC」。FRBの利下げ期待からドル円相場は上値が重い展開となりそう。これまでドル円相場を支えていた円キャリー取引が縮小に向かうとドル円の下落材料となってくる。現在、アメリカの10年金利が低下するなか、ドル円相場は上昇基調となり金利との相関が崩れている。円キャリー取引は低金利の円で資金調達し金利の高いドルで運用し収益を得る。ドル円が下落した時に為替差損が生じる点がリスクとなる。ボラティリティーの推移によると、4月の相互関税発表時に上昇後は安定している。円キャリー取引指数によると、過去20年でみると高水準。円キャリー取引は徐々に縮小していくとみられる。
