これから本格的な収穫を迎える新米。その流通価格の基準となるJAグループが新米を集荷する際に農家に支払う「概算金」。主要な産地で去年より約2割〜4割引き上げられることが分かった。北海道の「ななつぼし」は60キログラムあたり前年比で32%上昇、秋田県の「あきたこまち」は前年比で38.8%上昇した。JAグループによると、長引く円安などを背景に肥料などの生産コストが上昇したほか、地震や台風に備えた買い込み需要が増えたことが「概算金」引き上げの主な理由だという。店頭価格についてイトーヨーカドーは「今後、新米の店頭価格は昨年より上昇する可能性が高い」とした。