千葉県の外房地域の大原駅と内陸の上総中野駅の間を結ぶ「いすみ鉄道」。先月、通学中の高校生を乗せた列車が脱線し、けが人はいなかったが1か月半がたった現在も全線で運休が続いている。運転再開が遅れている理由について、いすみ鉄道は、レールの下に敷かれている枕木が劣化していたことが脱線の一因とみられるという。当初は先月末の運転再開を目指していたが、事故から1か月半がたった今も再開のめどは立っていない。沿線の大多喜高校では、いすみ鉄道を利用していた生徒のほとんどが代行バスを利用して通学している。高校では代行バスのダイヤに合わせて時間割りを変更するなどしてバスの時間に対応している。学校が保護者向けに行ったアンケート調査結果を紹介。いすみ鉄道の輸送人員は年々減っていて、昨年度は大雨で一部区間が長期間、運休した影響もあり10年前の6割程度に。鉄道事業の赤字も毎年1億円から2億円程度に上り、県や沿線の自治体が補助金で補填する形になっている。