主な感染経路。感染経路(1)便や吐しゃ物が下水に流れ、川から海へ。二枚貝にウイルス蓄積し、生や加熱不十分で食べて感染。感染経路(2)感染者の汚染された手指で調理し、ウイルスが付着したものを食べて感染。感染経路(3)便や吐しゃ物から出たウイルスが乾燥、飛散して吸い込み感染。感染経路(4)感染者の便や吐しゃ物を処理した手にウイルスが付着し、目、鼻、口などを触って感染。いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は、「1月〜2月は飲食など感染経路がある程度分かっていたが、3月に入り感染経路が不明の患者が多い、3月に入ってからの患者は重篤な症状の人も多い」とコメント。ノロウイルスの特徴について、東邦大学感染制御学教授の小林寅テツさんは、「少量のウイルスでも体内に入れば発症し、体内で増えて便や吐しゃ物と一緒にウイルスが出ていく」とコメント。感染力は強い。長期生存するというノロウイルス。気温20度で約3週間〜約4週間、気温4度で約8週間生存。85度から90度で1分半から3分で死活する。番組スタッフのノロウイルス体験談を紹介。スタッフは「人生で初めて味わった辛さ。こんなに長く症状が続くとは。4〜5キロ痩せた。義母の感染は生活空間も分けていたし、まさかと思った。申し訳ない限りです」と話している。食物繊維、ヨーグルトや発酵食品を摂取し、免疫のバリアがしっかりしていれば感染しない。個人個人の腸活の差もある。なぜ今シーズンは3月に入ってもノロウイルス感染が続くのか。小林は「感染のピークが続いているのではなく、年末年始に気温が暖かく、ここに来て寒くなったことで、ピークがずれているだけ。要は季節がずれていると考えていい」と指摘。伊藤は「ここ最近の乾燥、寒波、寒暖差という3つの気象条件が我々の免疫力を大きく落としたこともひとつの要因」と指摘。この冬は平均気温の平年差だが、小林によると「2月の急激な寒さでウイルスが活性化。感染が拡大している」と指摘。ピークはいつまでなのか、気象予報士の森朗さんは「4月まで寒暖差があるので今後も要注意」と指摘。伊藤さんは「春休みに入ると落ち着いてくるのでは」と指摘。
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