ノーベル生理学・医学賞の受賞から一夜明け、坂口志文特任教授が大阪大学吹田キャンパスで多くの職員や学生らから祝福を受けた。午後1時、妻・教子さんと夫婦揃って会見に臨んだ。教子さんは冒頭で声を詰まらせながら喜びを語った。1980年代に渡米以来、二人三脚で研究を続けてきた坂口さん夫婦。坂口さんは2人の役割分担について「家内の方が器用なので細かい実験は任しておける。マウスなど動物をいじったりは苦手ということで私がいろんな実験をやっていた」と明かした。一方で、共通の趣味について質問されると「全然ない」と答えた。
坂口さんは過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞を発見。免疫細胞がウイルスを攻撃して外敵から守ってくれるが、免疫細胞が暴走し正常な細胞まで攻撃してしまう。この暴走を防ぐブレーキ役が制御性T細胞。過剰な免疫反応を抑えることで様々な病気の治療につながることが期待されている。いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長によると、花粉症やじんましん、アナフィラキシーショック、潰瘍性大腸炎、ぜんそく、膠原病の根本を治す治療で効果も強く期待もあるという。さらに、がん治療への期待も高まる。番組に生出演した坂口特任教授は「制御性T細胞はがん組織にたくさんいて免疫反応を抑えている。それを抗体薬などで減らせば、現在のがんの免疫療法はもっと効果的になるのでは。もう一つはがんが診断された時から免疫反応を上げる。がんで亡くなる方の90%が転移で亡くなる。免疫力を上げることで転移が半分になると、半分のがん患者さんを救うことになる」と話した。
坂口さんは過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞を発見。免疫細胞がウイルスを攻撃して外敵から守ってくれるが、免疫細胞が暴走し正常な細胞まで攻撃してしまう。この暴走を防ぐブレーキ役が制御性T細胞。過剰な免疫反応を抑えることで様々な病気の治療につながることが期待されている。いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長によると、花粉症やじんましん、アナフィラキシーショック、潰瘍性大腸炎、ぜんそく、膠原病の根本を治す治療で効果も強く期待もあるという。さらに、がん治療への期待も高まる。番組に生出演した坂口特任教授は「制御性T細胞はがん組織にたくさんいて免疫反応を抑えている。それを抗体薬などで減らせば、現在のがんの免疫療法はもっと効果的になるのでは。もう一つはがんが診断された時から免疫反応を上げる。がんで亡くなる方の90%が転移で亡くなる。免疫力を上げることで転移が半分になると、半分のがん患者さんを救うことになる」と話した。
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