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- 長谷川博己
オープニング映像。
アサヒビールがランサムウェアによるサイバー攻撃を受けてシステム傷害が発生して、飲食店にビールが届かないという事態が起きている。ランサムウェアが社内のシステムに侵入すると、中のデータが暗号化されて使えなくなる。そこで攻撃側は犯行声明を出してデータを身代金にするという脅迫手口だ。アサヒビールはこの影響で手作業での対応が続いているという。
企業を狙ったサイバー攻撃が横行する中で、脚光を浴びているのが日本ハッカー協会の杉浦隆幸さんだ。ネット犯罪から企業や個人を守るためにアドバイスをしている白ハッカーだという。この日はダークウェブの調査を行い、そこにアサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃の犯行声明があった。今回はそんなランサムウェアと戦う人たちを特集する。
オープニング映像。
アスクルは10月にランサムウェアの攻撃を受けて個人情報の漏洩も見つかった。地域の医療を支える、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道さんは医療用品をアスクルで購入していたが、すでに2週間くらい注文できない状況が続いている。
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再び日本ハッカー協会の杉浦隆幸さんを尋ねた。ダークウェブを調査するとアスクルを攻撃したはハッカーグループが犯行声明を更新した。アスクルの親会社のLINEヤフーはこの件に関しての声明を出している。
大阪急性期・総合医療センターも2022年にランサムウェアの被害を受けたことがある。攻撃してきたのはロシア系のハッカー集団だという。病院は身代金に関しては払わずにシステムを復旧することにしたという。病院は100台のサーバーと2200台の端末を初期化してシステムを再構築したという。
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9月下旬に蔡松廷がマクニカにやってきて、最近のサイバー攻撃について情報交換した。話題になったのは中国の攻撃者集団だったという。台湾ではホワイトハッカーの育成に務めてきており、台湾政府は1日平均280万回の攻撃を受けている背景がある。
台湾のビジネス街に蔡松廷(TT)が設立したハッカー企業「TeamT5」がある。スゴ腕ハッカーが集まって台湾をサイバー攻撃から守り抜くことを志しているという。TTは複数企業のセキュリティアドバイザーも務めている。「TeamT5」で攻撃者の分析を指揮しているのは李庭閣(チャールズ)さんだという。チャールズはかつて台湾軍のサイバー部隊に所属しており、世界中にネットワークがある。「TeamT5」では100以上の攻撃者集団の動向を長年監視している。
「TeamT5」へクレイジーハンターというハッカー集団から挑戦があった。クレイジーハンターは今年に台湾の病院などにランサム攻撃を仕掛けたりしていたという。ただ数日後に台湾の警察が首謀者を特定して公表したという。
蔡松廷さんがこの日訪れたのは別のハッカー企業。出迎えてくれた沈家生さんは10年来のライバルだという。沈家生さんはセキュリティーソフトの訓練用に攻撃するソフトを開発しているという。そこで蔡松廷さんの会社のソフトと時々対戦させたりしているという。検知力を高めるためにこうした対流試合を積み重ねているという。
11月18日に蔡松廷さんは日本を訪れて日立システムズの丹京真一らと交流している様子が伝えらた。日本でもTeamT5への注目が高まっている様子がだという。
11月18日に行われた「CODE BLUE 2025」にはTeamT5もブースを出展して商品を紹介した。アピールポイントは東アジアでの防御経験の豊富さだ。ホワイトハッカーたちの切磋琢磨は続いている。
エンディング映像。
「ガイアの夜明け」の次回予告。
「ワールドビジネスサテライト」の番組宣伝。「中国依存のリスク」を放送。
