8月最終日のきょう、東京では伝統芸能の台湾獅子舞をはじめ本格屋台料理を堪能できるイベント「台湾發祭」が開かれていた。少しでも直射日光を避けようと、テントの下は来場者で密集。きょう東京都心の最高気温は36.8℃で、今年の猛暑日が25日と年間最多記録を更新している。2020年以降8月31日の東京は32℃前後のことが多く、ここまで暑くなったのは初めて。きょう全国で猛暑日を観測したのは219地点で、8月末にも関わらず2日連続の200地点超えとなった。全国で最も暑かった名古屋市は最高気温40.0℃と、過去最も遅い40℃以上を観測した。群馬県桐生市の最高気温は37.9℃で、「ぐんま昆虫の森」では猛暑の影響か虫捕り体験をする人は数組のみ。一方施設内の体験コーナーには多くの子どもが集まっていた。8月最終日に異常な暑さを記録した今年、さらなる注意が必要なのが熱中症。東京都ではきょう21人が熱中症の疑いで搬送された。疲労や脱水などが日々積み重なりある日一気に体調を崩す蓄積型熱中症は、初期には軽い症状でも2~3日後に悪化するケースもある。いとう王子神谷内科外科クリニックでは、熱中症患者の約半分が蓄積型になってきているという。院長の伊藤博道氏によると、夕方になると日中に温められた地面からの輻射熱や湿度の上昇で蒸し暑くなり熱中症のリスクが高まるという。武蔵野大学の三坂育正教授は日陰と熱中症リスクの関係について研究をしており、「日なたを歩くよりも日陰を歩いた方が身体にたまる熱が半分以下になるという結果がある」などと話した。良い日陰と悪い日陰があり、建物の北側は長い時間日陰になるので地表面温度が低い「良い日陰」だという。また植物は蒸発散をするため葉っぱの表面温度が上がらず、樹木の陰である「緑陰」は非常に良い日陰だという。
			
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