三富染物店は、神奈川県で唯一大漁旗の製作を行っている。まず、白い生地に筆で下絵を描き、餅粉と米ぬかを煮たものを専用の筒に入れ下絵の上に縁をとる。縁取ったあとは、色落ちしづらい染料で色を塗塗る。のりからはみ出ないようにし、グラデーションはぼかし刷毛でこすって表現する。大漁旗は、港で待つ家族に大漁をいち早く知らせるために掲げていた。今は、新しい船を漁師が造った時に友人や関係者がお祝いに贈っているという。猫はロープや電線をかじるネズミ対策にもなり、危険察知能力を持つと信じられ船の守り神として同乗させる風習が日本にも海外にもあった。ニノさんのために特別に旗を作ってもらった。