車のボンネットいっぱいに描かれたこの東北ずん子というキャラクターは、震災後に東北の被災地を支援しようと仙台のアニメ関連会社が生み出した。側面には秋田や青森をモチーフにしたずん子の姉妹も描かれている。この車はタクシーで、運転手の田中健一さんがデザインを考えた。2008年に戦国BASARAというゲームが流行し、登場する白石城主・片倉小十郎のキャラクターを市民バスにラッピングするアイデアを思いつき、当時の市町に提案し実現した。片倉小十郎ラッピングの市民バスは予想以上の人気を集めたという。翌年、自分のタクシーに自費で初音ミクのラッピングをし、インターネット上で大きな話題となった。2014年から運行を始めたのが東北ずん子のタクシーで、10年ぶりにデザインをリニューアルした。休日などは県外から乗りに訪れる人もいるという。