五月病は、厚生労働省「こころの耳」によると正式な病名ではない。福永伴子院長は、からだの不調とこころの不調の2つの項目に当てはまれば注意が必要と指摘する。からだの不調は、疲れがとれない、朝起きられない、食欲不振・過食、睡眠障害。こころの不調は、不安や焦りを感じる、将来に絶望する。4月からの新しい環境への適応がうまくいかないことが原因とされ、大型連休をはさんで切り替えができず心身の不調につながる。周囲が気づくためのサインは、元気がない、ため息が多い、遅刻が多い、つきあいが前ほどよくない。福永院長は対処方法に、規則正しい生活、きちんと睡眠をとる、ゆっくりする時間をつくる、「何かしないと」と思いすぎない、軽めの運動をすることを提案する。1~2週間ほど症状が続く場合、医療機関に相談も。