第170回芥川賞の受賞作が発表され、九段理江さんの「東京都同情塔」が選ばれた。芥川賞に決まった「東京都同情塔」はザハ・ハディドが設計した新国立競技場が建設され、犯罪者には同情すべきという考えが浸透した東京が舞台である。この社会に違和感を覚える女性建築家の主人公を通して、あったはずの別の未来と現実社会がリンクする物語となっている。作者の九段理江さんは埼玉県生まれの33歳で、2021年に「悪い音楽」で文學界新人賞でデビューした。
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