向かったのは西高野街道。平安時代には高野山への参道、江戸期には堺商人が行き交う街道として賑わった。堺で江戸時代に溯る鷹の爪を栽培している辻田浩之さん。今の季節は収穫に追われる毎日。国内に流通する赤唐辛子の約99%は外国産や多品種。一節に一つずつ実をつける堺の鷹の爪は日本に唯一残る純粋種。2年前、大阪府のなにわの伝統野菜に「堺鷹の爪」は認証された。辻田さんは畑の近くにある店舗で鷹の爪の加工・販売をしている。一味唐辛子の風味をオススメのラーメンで確かめた。脂と合わさった時に唐辛子のうまみだけが残るという。店では鷹の爪を使った七味唐辛子も作っている。調合するのは種から育てたゆずやさんしょうなど。堺で守り継がれた、いにしえの風味。