今、タコがマグロより高い。魚河岸・中興商店・山崎さんは「欧米の方々がタコを食べだした。日本の商社が買い負けるという状況が数年続いている」と話す。欧米などでは「デビルフィッシュ」と呼ばれ、食べる文化がなかったが、たこ焼き人気などで食文化の一つに。今後、正月需要で値上がりする可能性もある。打開策を講じる動きも。輸入タコの加工・販売を行う「あ印」。日本が輸入しているタコの多くはアフリカ西部に位置するモーリタニア産のマダコ。1970年代ごろ、タコの食文化がないモーリタニアに「マダコ」が多く生息するということで、日本が技術者を派遣しタコつぼ漁を指導。日本が産地を開拓したことで「マダコ」の一大産地に。近年、欧米などからの買い付けが増加。そこで新たにワモンダコの輸入を開始。魅力は価格。価格はマダコの半額。タコの食文化がなかったインドネシアで生息。輸入ルートを開拓して販売を開始。食感良く、歯切れが良い、うま味も豊かだという。