全国各地で思い出の建物が姿を消している。明治28年に建てられた築136年の旧尾崎テオドラ邸(東京・世田谷区)は2階建てで高さは11m。ここは憲政の神様といわれた尾崎行雄と妻の尾崎テオドラ英子の住まいだった。その後色々な人が住み続けてきたが2019年に再開発のために取り壊すこととなった。それを知って保存しようと行動を起こしたのが漫画家の山下和美さん。山下和美さんが生まれ育ったのは北海道 小樽で周りには多くの洋館があり幼い頃から大好きだった。取り壊すと聞いて洋館の保存活動を始めたがその難しさに直面した。近隣住民と一緒に現状をSNSで発信するなどして保存活動に賛同する人は4000人を超えた。しかし洋館を所有して維持するには莫大な費用が必要となり、漫画家や行政を巻き込んでクラウドファンディングでも資金を募るとともに自身の漫画でも現状を伝えた。その結果1200人以上が支援してくれ、自身や仲間の漫画家も資金を提供して洋館を購入・修繕を行った。そして今年2月お披露目会が行われた。