全国で路線バスの減便や廃止が相次ぐ中、先日、千葉県柏市でコミュニティーバスの出発式が行われた。バスが通るのは市内の北部にある柏ビレジという住宅街。つくばエクスプレス柏たなか駅とスーパーが入る複合施設などを昼前から夕方の時間に週3日、往復する。料金は1回の乗車につき220円で回数券か定期券が必要。およそ1500戸の戸建てが建ち並ぶ柏ビレジは宅地開発から40年がたち住民の6割は高齢者。地域では近年、路線バスが相次いで減便。食料品や日用品の買い物にはバスか車が欠かせず生活に影響も出ている。
この危機に立ち上がったのが地元の自治会。自治会長を務めるシュピンドラー千恵子さんは20年余り前、ドイツ人の夫や子どもとともに地域に移住してきた。高齢化が急速に進む地域の将来を心配してきた。初めにバスの増便を目指したものの採算性などを理由に断られたというシュピンドラーさんだが、普段会社を経営している経験から自治会のメンバーで力を合わせれば自力でバスを運営できるのではないかと考えるようになった。シュピンドラーさんの考えに共感した住民たちでプロジェクトチームを立ち上げ議論を重ねた。実際にバスを走らせる実証実験も行い、どのルートであれば利用しやすいのかなど地域のニーズを見極めていった。
公共交通に詳しい名古屋大学大学院の加藤博和教授によると「自治会が運営するバスはいくつか事例があるものの都市部では多くないという。バスの運営は簡単なことではないが住民が主体となるのは最も望ましい形だと思う。問題があれば躊躇せずかえるなど地域の変化にも対応していってもらいたい」と話していた。
この危機に立ち上がったのが地元の自治会。自治会長を務めるシュピンドラー千恵子さんは20年余り前、ドイツ人の夫や子どもとともに地域に移住してきた。高齢化が急速に進む地域の将来を心配してきた。初めにバスの増便を目指したものの採算性などを理由に断られたというシュピンドラーさんだが、普段会社を経営している経験から自治会のメンバーで力を合わせれば自力でバスを運営できるのではないかと考えるようになった。シュピンドラーさんの考えに共感した住民たちでプロジェクトチームを立ち上げ議論を重ねた。実際にバスを走らせる実証実験も行い、どのルートであれば利用しやすいのかなど地域のニーズを見極めていった。
公共交通に詳しい名古屋大学大学院の加藤博和教授によると「自治会が運営するバスはいくつか事例があるものの都市部では多くないという。バスの運営は簡単なことではないが住民が主体となるのは最も望ましい形だと思う。問題があれば躊躇せずかえるなど地域の変化にも対応していってもらいたい」と話していた。