長さなどの基準は昔はバラバラで、貿易の統一した基準が必要となり、18世紀末にフランスがメートル原器を作り統一した。1メートルが決まったことで面積の1平方メートルが決まり、体積が定まる。キログラム原器も作った。150年前の1875年5月20日、フランスがメートル・キログラム原器を各国に配布した。日本には1890年に到着し、ものさし・はかりの基準になった。原器は1メートル2センチの長さ。端はプラチナとイリジウムの合金になっている。アインシュタインは相対性理論では、光は誰から見ても一定の速度で進み、相対性理論に基づいて1メートルが再定義された。産業技術総合研究所は1キロのケイ素の球を作り、含まれる原子数の特定に成功したことで、2019年に1キログラムの基準は物理の定数で定義した。日本のキログラム原器はいまだ現役。