栃木県宇都宮市では75年ぶりに誕生した路面電車の宇都宮ライトレールは宇都宮駅の東口から街の中心を通っているという。宇都宮東口から~芳賀・高根沢工業団地をつなぐ。去年8月の開業から半年で利用者は200万人以上で、利用者を伸ばせた理由には快適さにあるという。床は子供連れや高齢者に優しいフルフラットで、席はボックスシートでゆったり座ることができる。専用の軌道を走るので朝夕の渋滞の心配もない。さらに停留所に大きな秘密がある。まらマイカーで来ても乗り継げるように無料駐車場や駐輪場も整備している。こうした乗り換え施設を5箇所に設置し、利用しやすい環境を作っている。このライトレール導入の旗振り役が宇都宮市の佐藤市長。少子高齢化に悩む宇都宮市は地ごとに住まいや商業施設などを集約させたコンパクトシティを作ろうとしている。現在は、宇都宮駅の東側を走っているが今後は西側にも延伸予定。ローカル線がまちづくりそのものを変えようとしている。一方で茨城県ひたちなか市にはひたちなか海浜鉄道が走っている。以前は廃線の話も出ていたが2017年に黒字化した。しかし、コロナで観光客もいなくなり振り出しに戻ってしまったという。そこであたらしく作ったのは駅。美乃浜学園駅は2021年3月に開業した。少子化で学校が統合され学校前に駅をつくり、鉄道で通ってもらおうと考えたという。今や生徒たちの通学にかかせない足になっており、その効果もあって年間の利用者は過去最高の111万人に。社長の吉田さんは国営ひたち海浜公園まで観光客を狙って駅を近くまで伸ばす計画だという。今年3月までに工事の認可を国に申請予定。