島根・安来市で昭和の型番ガラスを使った雑貨を手掛ける店舗兼工房「びいだま舎」を営む容子さんは、米子市で夫・斉さんと暮らしている。安来市で生まれ育った容子さんは、高校卒業後に京都の呉服店に就職し、その後広告会社に転職した。広告デザインを手掛けながら、趣味でステンドグラスを習い始めた。懇意にしていたガラス店の倉庫が解体されることになり、たくさんのガラスを好きなだけ持っていってほしいと言われ引き取った。いとこの紹介で出会った斉さんと41歳のときに結婚し、型板ガラスはしまい込んだまま月日が過ぎた。20年ほど経った頃、型板ガラスを使おうと思い立った。空いた工場を借りて今年2月に「びいだま舎」をオープンした。