本社の敷地内にある建物には市谷の杜 本と活字館が。昔の印刷技術を体験でき、活版印刷という方法で作られてきた。また写真原板は酸性の液体で表面で溶かして凸凹を表現している。この技術が世界を誇る最先端の製品に。埼玉県の上福岡工場にやってきたが、これまでメディアが入れなかった極秘の場所が。その場所では半導体製造用のフォトマスク。家電を始め、身の回りのものに組み込まれている半導体チップ。電子機器の制御を行う重要部品。このガラスはチップを作るための道具で、ガラスの表面は、薄い金属の膜で覆われる。この膜を印刷で培った技術で溶かして光を通す部分と遮る部分を作る。これがチップの原盤に。そこには肉眼では見えないナノレベルの線が引かれる。このガラス板に光を当てて、写真のフィルムを現像する要領で半導体の元となる部材に転写。それは数十回繰り返すことで半導体チップが出来上がる。次世代半導体の量産を目指す新会社ラピダスの登場やAI向けの需要を追い風に半導体市場での売上拡大を狙う。