書店を必要とする人の減少とともに、書店がなくなる昨今。書店がない地域に本を届けようという企業がある。人口約5800人の三重・木曽岬町には、35年間書店がなかった。そんな街についに出来た書店がふるさとブックオフ。ブックオフは全国745店舗を展開する総合リユース店。ふるさとブックオフは書店のない自治体とブックオフが協定を結び、公共施設を曲がりして展開している。本棚には約4000冊の書籍が並んでいるが、図書館との差別化のため、半分以上が文庫本やマンガが占めている。都心のブックオフ同様、立ち読みだけでもOK。子供だけではなく、長期的に使うレシピ本や手軽な文庫本は特に人気がある。ブックオフコーポレーションの伊神純一郎さんは「実際に書店がない地域が年々増えている中で、特に子供たちが本であったり文化資本に気軽に触れられる場所が減っていることが問題 それって地方と都市で結構ギャップがある そのギャップを埋めていきたいというところが一番の目的」だと説明した。木曽岬町役場の小島裕紹課長は、図書館の中にブックオフがあるという珍しさもあって、よその市町からも来ていただいて、図書館の来館者としても増えたと話していた。