8カ国のうち、ブラジルは、4月の10パーセントから、大きく上がり50パーセントになっている。トランプ政権は、各国への関税率に加え、個別品目として輸入される銅に50パーセントの関税を課す方針だという。来月にも発動する。トランプ大統領は医薬品への関税措置も近く発表する意向だ。200パーセントになる可能性を示唆している。世界各国はトランプ政権にさまざまな提案をし、合意を目指している。各国の動き、トランプ大統領の思惑、視聴者の声について、みずほ証券のチーフエコノミストに聞いた。関税をかけることはアメリカにとっても打撃がある。あくまでもディールで、相手から土産を引き出す脅しではないかと思われる。アメリカは苛立っている状況だ。本気で関税をかける姿勢自体は崩していない。各国との交渉は平行線を辿っている。貿易赤字=悪なのか。外国から安くものが入る状況は国民からすればありがたい。国全体で考えた場合、必要となる物資を国内で作っていなければ戦争に負ける。物資を国内で作ることは重要だ。減税のための原資として財源を捻出するために関税をとるという発想もある。関税政策はアメリカにとっても返り血を浴びる政策だ。アメリカ国内の景気が悪くなる可能性もある。トランプ大統領は諸外国にやられたぶんを取り返すと国民にうったえている。国民はどんな反応をするのかが焦点となる。来年11月には中間選挙がある。世界の経済や貿易にどんな影響が出るのか。何年か先に見えてくることになる。