ミクシィが仕掛ける「みてね」のフォトグッズ開発チーム。この日、アクリルスタンドのサンプルが届いた。3層になったアクリルスタンド、しかし一番奥の柄が写真に被ってしまい立体感を強調するための3層が生かされていない。この3層こそがヒットへの生命線、妥協はできない。稲場さんは大学卒業後、同級生数人とアプリ開発の会社を設立した。家族写真を使ったフォトグッズを次々と開発してきた。それらが笠原さんの目に止まり、6年前にMIXIグループへ。数々のアイデアのきっかけは家庭の中にあった。
7月下旬熊本市、稲場さんが開発チームのメンバーとやってきた。アクスタの生産を依頼した工場の視察に来たのだった。まずは、フォトグッズの命である色味のチェック。問題の3層は、それぞれのパーツの位置や大きさを変えることで、より立体感が際立つアクスタに仕上がっていた。しかし稲場さん、1つ気になる点があった“台座に挿した時のグラつき”。すぐさま対応してもらうことに。差込口の幅を調整していく。0.1ミリ単位で調整した3パターンの差込口を試すことになった。その後も半日以上かけて製造ラインを始め、細かな点まで入念にチェックをした。
8月下旬、アクスタについて客の反応を確かめる機会が訪れた。「みてね」のサービス開始10周年を記念したイベント。会場には稲場さんの姿が、完成したばかりのアクリルスタンドを並べていく。この日が客への初披露。価格は2900円、全18種類ある。メインは七五三で10種類、誕生日は4種類、そしてニューボーン。シニア層の孫消費も視野に入れ、記念日中心のラインナップが完成した。すると早速、ママからおばあちゃんまで興味津々で、3層のリッチな雰囲気が刺さった様子。笠原さんも出来栄えのチェックにやってきた、完成品を見るのは今日が初めて。家族の思い出をアクスタで残すという新たな試み。
イベントから2週間後、稲場さんは早くも次なるアクスタ商品をサンプル化し、笠原さんにプレゼンしていた。それは、晴れの日だけではなく日常の子供の写真を並べることで、成長が一目でわかるアクスタ。“集めたい”という心をくすぐる商品だった。
7月下旬熊本市、稲場さんが開発チームのメンバーとやってきた。アクスタの生産を依頼した工場の視察に来たのだった。まずは、フォトグッズの命である色味のチェック。問題の3層は、それぞれのパーツの位置や大きさを変えることで、より立体感が際立つアクスタに仕上がっていた。しかし稲場さん、1つ気になる点があった“台座に挿した時のグラつき”。すぐさま対応してもらうことに。差込口の幅を調整していく。0.1ミリ単位で調整した3パターンの差込口を試すことになった。その後も半日以上かけて製造ラインを始め、細かな点まで入念にチェックをした。
8月下旬、アクスタについて客の反応を確かめる機会が訪れた。「みてね」のサービス開始10周年を記念したイベント。会場には稲場さんの姿が、完成したばかりのアクリルスタンドを並べていく。この日が客への初披露。価格は2900円、全18種類ある。メインは七五三で10種類、誕生日は4種類、そしてニューボーン。シニア層の孫消費も視野に入れ、記念日中心のラインナップが完成した。すると早速、ママからおばあちゃんまで興味津々で、3層のリッチな雰囲気が刺さった様子。笠原さんも出来栄えのチェックにやってきた、完成品を見るのは今日が初めて。家族の思い出をアクスタで残すという新たな試み。
イベントから2週間後、稲場さんは早くも次なるアクスタ商品をサンプル化し、笠原さんにプレゼンしていた。それは、晴れの日だけではなく日常の子供の写真を並べることで、成長が一目でわかるアクスタ。“集めたい”という心をくすぐる商品だった。