明治時代、政府は北海道の警備と開拓のため、屯田兵を設置した。各地から家族を合わせて約4万人が北海道へ移住。明治天皇は巡幸の際に屯田兵と対面し、激励した。北海道はロシアの軍事侵攻に備える防衛の要、食料増産を期待され、屯田兵はそれらの担い手だった。明治9年に設立された開拓使麦酒醸造所を訪問すると、天皇は試飲しおかわりを所望。夜には1ダースが届けられたという。当時のレシピをもとにしたビールは今も醸造されている。北広島市で天皇は中山久蔵と面会。中山は北海道の厳しい気候でも収穫可能な米「赤毛」の栽培方法を確立した傑物で、天皇は赤毛を食し、質問も重ねたという。赤毛の品種改良を重ねた結果、ななつぼし、ゆめぴりかが生まれた。
