大阪・泉佐野市にあるりんくうプレジャータウン シークルにある「河内らーめん 喜神」は7割が外国人観光客となっている。1番人気は天ぷらとラーメンを合体させた「大海老の天賦らーめん(超特上)」であり、きらくの専務である辻野が生み出した。きらくでは9業態・75店舗を展開しており、年商約60億円で長年地元に愛されている。この日、きらくでは全店長会議が行われ、辻野は日本食はイタリアの次に世界で人気があるのだと説明した。1972年、1軒の食堂から始まったきらくは辻野の祖父母が創業した。辻野は証券会社を経て25歳できらくに入社し、ヒットメニューや新業態を開発してきた。日本企業が海外出店しても品質・コスト管理が難しく撤退する例が後を絶たない中できらくは国内で堅実な経営をしてきた。一方で辻野は国内の人口減少から客減少は免れず海外に輸出していくべきだと考えていた。そんな辻野は新たに冷凍食品専門店となるフローズンドアをオープンさせていた。フローズンドアでは各店人気メニュー40種類を冷凍商品化し、全てを併設調理場で手作りしている。青山グランドホテルは外国人観光客に人気が高く、きらくの冷凍食品を起用していた。辻野は冷凍食品を海外輸出することで本物の日本食を届けたいと考えていた。
住所: 大阪府泉佐野市りんくう往来南3