三重高校はFinal Stage進出を果たした。涙と喜びが入り交じるECC決勝大会でその舞台にたどり着けなかった高校にもダンスにかける熱い思いがあった。関東予選に挑んだ東京・わせがく高校の東京キャンパスで踊るのはたった3人で、その中の1人である3年生の北川凛さんはちょっと苦手だったことがあった。中学時代に集団行動に馴染めず、クラスメイトと離れて学校生活を送っていた。しかし徐々に心の変化があり、今は仲間と一緒に踊るようになった。高校生活最後の学年でダンスと出会えたことで青春を感じるようになっていった。わせがく高校のテーマは桜響と書いてレジリエンスであり、雷で倒れた桜の木が再び立ち上がりきれいな花を咲かせるという彼女たちの生き様と重ね合わせた作品である。ダンス部顧問の青木先生も3人の気持ちに寄り添い続けてきた。