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2分30秒にかけた青春。高校生の熱い思いが詰まったダンスに真剣勝負から生まれるドラマがあった。
DCCでは様々な企業が高校生を応援。ニチレイフーズは「本格炒め炒飯」試食会を実施し、アクエリアスブースでは新しくなったアクエリアスを配布し、EVEは高校名を刻印したお守りを決勝参加校の1人1人に配布した。
今年で13回目を迎えた高校ダンス部の頂点を決める大会・DANCE CLUB CHAMPIONSHIP。この大会で評価されるのはダンスの技術だけではなく、漢字文字のテーマをどう表現するかが求められる。2017年に大阪・登美丘高校のバブリーダンスは扇舞と書いて「ジュリアナ」だった。今年も個性豊かな漢字2文字が並んでいた。緑の衣装をまといジャングルを表現したのは2019年のチャンピオンである同志社香里。10年連続出場の実力校である山村国際は情熱的なサルサを披露。我が道を行く独自の世界観で魅了したのはいきざまを演じた関西大倉。軽快な曲にのせ笑顔弾けるバンビで会場の空気を一変させたのは去年の覇者である武南ブレイキンチームである。審査基準は表現力・技術力・独創性の3つで中でも最も重要視されるのは表現力。全国の頂点に立つためどのチームも表現力に磨きをかけてきた。エントリー総数は185チームで地方大会・オンライン予選を勝ち抜いた36チームによる決勝大会となる。1st Stageは3つのブロックに分かれて戦いFinal Stageに進むことができるのは各ブロック上位3チームと4位の中で一番得点の高い合計10チームとなる。
机を抱えて会場入りするチームは高校ダンス会で有名な強豪・三重高校。その練習風景は一風変わった景色が広がっていた。過去の作品では子どもの成長から結婚までを描き、主人公だけでなくその家族模様も詰め込む作風はまさにミュージカル。作品の肝となるストーリーを作り上げるのが西山茉凜さん。西山さんはいわば2分30秒の脚本家である。今回挑むテーマは戦隊と書いてレンジャー。文字通り格闘シーンなど物語を構成する要素を取り入れていく。大会が近づく中でも依頼があればイベントに出演し、年間100近くのステージでダンスを披露している。大会を目前にしても試行錯誤を重ね、振付を変えてでも最高の作品を届けるため妥協を許さない。作品が出来上がり振付を合わせたのは大会前日となっていた。
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三重高校の戦隊(レンジャー)がダンスを披露した。独創性で高得点を収めた三重はファイナル進出をかけ結果を待つこととなった。
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その後日大明誠・創志学園・細田学園など全国の強豪校がそれぞれのテーマを表現した。10校の演技が終わり、三重は2位でファイナル進出は次の高校の結果次第となった。
東京・葛飾野高校は創部15年で部員46人となっており、毎年コーチから作品が贈られるのが伝統であった。個性豊かなキャラクターが魅力の忍者アニメがモチーフでテーマはコウサイニンジャタイとなった。1人1人の輝く個性を大切に3年生にとっては高校生活最後の作品となる。仲間同士で支え合うというチームに苦労や挫折を経験し、思いを秘めていた部員の三橋隼人くんは高校に入ってダンスを始めていた。作品に出られるのはオーディションを勝ち抜いたメンバーのみで今回が大舞台に立てるラストチャンスであった。オーディションに合格するため支えてくれたのは3年生たちで、三橋くんを含め3年生は全員合格となった。そしてもう1人いつも笑顔を絶やさない3年生の田中優羽さんは常に笑顔で頼られる存在であった。3年生全員で全国の大舞台へ挑んでいく。
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葛飾野高校の 燦忍(コウサイニンジャタイ)がダンスを披露した。結果は1st Stage 7位となった。
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- 東京都立葛飾野高等学校
三重高校はFinal Stage進出を果たした。涙と喜びが入り交じるECC決勝大会でその舞台にたどり着けなかった高校にもダンスにかける熱い思いがあった。関東予選に挑んだ東京・わせがく高校の東京キャンパスで踊るのはたった3人で、その中の1人である3年生の北川凛さんはちょっと苦手だったことがあった。中学時代に集団行動に馴染めず、クラスメイトと離れて学校生活を送っていた。しかし徐々に心の変化があり、今は仲間と一緒に踊るようになった。高校生活最後の学年でダンスと出会えたことで青春を感じるようになっていった。わせがく高校のテーマは桜響と書いてレジリエンスであり、雷で倒れた桜の木が再び立ち上がりきれいな花を咲かせるという彼女たちの生き様と重ね合わせた作品である。ダンス部顧問の青木先生も3人の気持ちに寄り添い続けてきた。
わせがく高校(東京キャンパス)が 桜響(レジリエンス)のダンスを披露した。
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- わせがく高等学校 東京キャンパス
大会もいよいよクライマックスのFinal Stageへ。ここからは真剣勝負でありだからこそ熱いドラマが生まれていた。
2年前は鎮魂(タイタニック)で優勝し、去年は祈念(とっこうのはな)で準優勝した樟蔭高校。今年はいのち3部作の最終章で生命と書いて「うまれてはこなかったわたし」だという。3年生の野々山れれさんはもう1人の家族がいたかもしれないことで家族も一緒に命と向き合っていた。
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樟蔭高校が生命(うまれてはこなかったわたし)のダンスを披露した。結果は暫定1位となった。その後も続々と強豪校が登場するも暫定1位は樟蔭となっていた。
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その樟蔭と過去2年、熾烈な争いを演じてきたのが大阪・帝塚山学院高校である。2年前、優勝した樟蔭と同じ点数だったが表現力の差で惜しくも準優勝となっていた。リベンジで挑んだ去年も2年連続で樟蔭と同点となり、結果はまたしても表現力の差で敗れていた。3年振りの王座に返り咲くために掲げたテーマは親愛と書いてディアマムとのこと。磨き続けてきた表現力を武器に優勝を目指す。
帝塚山学院高校は親愛(ディアマム)のダンスを披露した。
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Final Stageは10組中9組まで終了して、暫定1位は80ptの樟蔭。帝塚山学院の点数は80点で3年連続同点となった。
これまで負け続けた表現力で樟蔭を上回った帝塚山学院は3年ぶりに日本一の栄冠に輝いた。
ニチレイフーズ賞に選ばれたのは関西学院、アクエリアス賞に選ばれたのは鎮西、EVE賞に選ばれたのは実践学園だと紹介した。
エンディング映像が流れた。