米国社会の価値観の違いによる分断について。これを象徴するのが「分離独立」という動きの強まり。イリノイ州、コロラド州など少なくとも10を超える州でリベラルな動きに反対する人達が州からの分離や中には米国からの独立を訴えて草の根の活動をしている人達もいる。その1つがオレゴン州。州の東部を隣の保守的なアイダホ州に編入しようという運動が起きている。価値観の違いによる分断が起きる中でオレゴン州の人々は今回の大統領選挙をどのような思いで投票しようとしているのか。米国西部オレゴン州の最大都市ポートランドでは大手企業がオフィスを構えている。オレゴン州ではリベラルな政策が次々と導入されている。妊娠中絶をする女性をサポートするため去年中絶医療を提供する医師などを保護する州法が可決された。また銃規制を強化している。インディアナ州からオレゴン州に移住した同性愛者のアルバサンチェスさんはパートナーのロジャースさんと暮らしている。トランプ氏が当選すれば保守的な方向に向かうのではないか、と強く懸念している。ハリス氏には満足していないものの他に選択肢がないと話す。一方オレゴン州東部ではリベラルな価値観を中心の政策に不満の声もあがっている。リベラルな政策に反対するマイクマッカーターさんは射撃トレーナーをしている。銃規制に断固反対の姿勢を貫いており「夜間に巡回する警察官が4人しかいない郡もある。それなのに自分たちを守る銃を取り上げるのか?」と話し自分の身は自分で守るようにさせてほしいと訴えた。