専門家の松平尚也さんとともにコメの価格について伝えていく。備蓄米はこれまではJA全農などを介し、卸売業者を通して小売業者に渡っていたが、随意契約が採用されたことで30万tが8月までに消費者に提供される分で申し込みされ、先着順での受付となっている。5kgあたり2160円程度で流通するという。ドン・キホーテやサンドラッグ、アイリスオーヤマや楽天は購入を希望し、明後日にも備蓄米が引き渡されることで6月の第1週に店頭に並ぶものと見られる。ファミリーマートも親会社の伊藤忠商事のグループ企業に精米を任せることで1kgあたり400円で備蓄米を販売予定。速さの目立つ対応となっているが、松平さんは現状は公正な競争ができていないと指摘し、1万tという契約条件で見送っている業者も多いとしている。見込数量とは言え説明が求められると指摘し、大手でも精米能力を持たない企業はあることから委託先を探している大手もいるのではないかと言及。ドン・キホーテの担当者は2000円以下でも提供する構えとなっているが、松平さんは備蓄米は国有財産と言えるにも関わらず大手に放出されることは平等ではないと指摘している。野村さんは競争入札は値段を下げる効果がないにも関わらずJAがコメを入札していたのが現状だが、農家からは値が下がりすぎないようにすべきとの主張もあり随意契約がこれまで回避されてきた中、今後は平等性を確保することが求められると言及。運送費も国が負担する方針となっているが、トラック不足に対しての対応も求められる。一般競争入札の米と異なり随意契約の米は返還が求められないのも特徴となっている。