2025年6月24日放送 23:06 - 23:55 テレビ東京

LIFE IS MONEY 〜世の中お金で見てみよう〜

出演者
池谷亨 林修 藤井由依 河合郁人 ビビる大木 内海誠子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

プライベートブランドのウラ側 大公開SP
ドンキ 売り上げ1549億円の「情熱価格」

プライベートブランドは安さが魅力。安さだけじゃなく進化もすごい。プライベートブランド開発のウラ側を大調査。最初にウラ側を見ていくのは、ドン・キホーテ。“ド”のマークが目立つ商品は、ドン・キホーテが2009年から情熱を傾けて開発しているプライベートブランド「情熱価格」。日用品から食品、衣類、家電など3000点以上。ドン・キホーテのプライベートブランドの売り上げは、前年より29%も増加した1549億円。ドン・キホーテのプライベートブランドは、他にはない独創的な戦略があった。戦略(1)大胆な省略で勝負。

ドンキ限定!格安「?」ノーパンク自転車

「情熱価格」で出しているノーパンクタイヤ搭載の自転車「リアゼロ」。ノーパンクタイヤとは、空気の変わりにゴムやウレタンなどを注入したパンクしないタイヤのこと。通常の自転車メーカーが出しているノーパンク自転車は、4万円台が多いが、ドン・キホーテの「リアゼロ」は2割近くも安い3万2978円で販売している。低価格を実現するために省略したものとはなにか。

通常の自転車メーカーが出しているノーパンク自転車は、4万円台が多いが、ドン・キホーテの「リアゼロ」は2割近くも安い3万2978円で販売している。低価格を実現するために省略したものとはなにか。正解は、後輪だけパンクしないタイヤ。前輪は普通のタイヤ。自転車は後輪に体重がかかるため、後輪のパンクのほうが圧倒的に多い。思い切っった省略をし、他にはないお得な商品を作り出した。

プライベートブランドの仕組み

プライベートブランドが安い仕組みとは、小売店が企画し直接工場に生産委託をすることによって問屋などの中間マージンを省くことができる。

ドンキ限定 ドラム式なのに乾燥機能がない!

ドン・キホーテのプライベートブランドは、他にはない独創的な戦略があった。戦略(1)大胆な省略で勝負。ドン・キホーテがアイリスオーヤマとコラボして開発した7kgドラム式洗濯機。ほかのメーカーでは同じ容量のドラム式洗濯機を15万円前後で販売しているが、「情熱価格」で出している洗濯機の値段は5万4999円。洗濯機を低価格にするため省略したのはどこか。正解は、乾燥機能をなくし価格を安くした。

ドンキ 客のためなら「常識をぶっ壊す」

ドンキのプライベートブランドの中でも特に食品が人気。パッケージに文字が多いのが特徴。何の商品化わかることを意識しており、商品の説明をする従業員の人件費を削減しているという。またデザインや文言作成は社内で行っており、外部に依頼する費用を削減している。

国産へのこだわりを捨てたツナ缶

ドンキ・ホーテの「情熱価格」食品売り上げランキングを紹介。5位と2位にランクインツナフレークはラベルを貼らずコストを削減しているという。また日本近海でとれた魚を人件費が抑えるためにタイで加工している。

20億円の売り上げ!食品1位はミックスナッツ

ドン・キホーテの「情熱価格」食品売り上げランキング第1位は「素煎りミックスナッツDX」。年間売上は20億円を超えている。パッケージにある「黄金の究極比率」を調べた。

配信情報

LIFE IS MONEYはTVerで配信。

ミックスナッツ 安く輸入するためのカギは トランプ関税

ドン・キの情熱価格食品売り上げNo.1は「素煎りミックスナッツDX」。黄金の究極比率を調べたところ、アーモンド44%、カシューナッツ34%、くるみ22%。ナッツは全て輸入品で価格の変動が激しい。究極比率と価格の両方を維持するために欠かせない現場を取材。横浜市にあるドン・キの運営会社PPIH大口社屋で日々行われているのが、ナッツ3種類を輸入するための商談。ドン・キでは開発担当が直接商談も行う。去年、ナッツの主要生産国アメリカが天候の影響で不作になり、アメリカ産アーモンドの相場が2~3割上昇。現地ベトナムからカシューナッツの耳より情報を入手。トランプ関税ではベトナムへの関税は46%になるが、7月までは停止措置が取られているものの現在は一律10%の関税がかかっている。情勢は不安定で、アメリカ行きナッツがベトナムの港で大量キャンセルされた可能性がある。2割ほど安い価格でカシューナッツを購入するように調整する。価格を維持するために、世界中から情報を集めている。

大乱立時代の到来で生き残るには?

日本で最初といわれるプライベートブランドは、1959年に百貨店の大丸が売り出した「トロージャン」という既製スーツ。1994年にはトップバリュー、2007年にはセブンプレミアムが誕生。2008年には日経トレンディでヒットランキング1位となるなど、ブームにもなった。フードジャーナリスト・池田恵里が上げたポイントは「付加価値」と「垣根の取っ払い」。ドラッグストアがプライベートブランドで食品を出したり、スーパーのライフがフライパンを出したりしている。一般の消費者がプライベートブランドに慣れてきているが、ドン・キホーテは人を惹きつける色々な工夫をしている。消費空間が物語空間に変貌している。

ドンキ マニアにささる弁当 偏愛めしのカラクリ

ドン・キホーテの異色のプライベートブランドグルメ、「鬼わさび寿司」、「アメリカンドッグのココだけ弁当」、中華丼のきくらげが少なすぎて増やしていったら全部きくらげになっちゃった!?「新コリコリコリコリきくらげ中華丼」などを紹介。PPIH偏愛めし開発担当・犬塚康太さんは「みんなの75点より誰かの120点というコンセプト」「広告塔のようなかたち」と説明。一部の人向けのため少量生産で採算が合わないというが、SNSで拡散され弁当・惣菜コーナー全体の売り上げもアップしているという。

作ってほしい偏愛めしは?、河合郁人は「納豆ごはん」、林修先生は「ホワイトカツ(脂身の多いカツ)」とスタジオコメント。

激安スーパーのお得すぎる弁当のカラクリ

さいたま市・ロヂャースを取材。ロヂャースは埼玉に18店舗、東京に2店舗を展開。特売日だけでなく毎日置いてある商品も激安。ロジャース浦和店・津久井店長は「プライベートブランドmykai(マイカイ)。600種類以上ある」と説明。2015年に誕生、「毎日の買い物・私の買い物」という意味で名付けられた。プライベートブランドの米(福島県会津地方のコシヒカリ)などを使った弁当を販売。試食の代わりに弁当で食べてもらう戦略。弁当は30種類以上。完売必至の人気弁当は国産チキンカツ弁当やアジフライ弁当などが全品300円以下。自家製メンチカツ弁当(267円)の材料費を独自計算すると248円。フードジャーナリスト・池田恵里さんは「ちゃんと設けている印象。原価率が通常35~40%だが、だいたい40%前後」「店内調理は儲かる」と解説。ロジャースには全店舗に調理室があり、多い日には900食を9人で作る

(エンディング)
配信情報

LIFE IS MONEYはテレ東BIZ・U-NEXTで配信。林会議も配信中。

激安スーパーのお得すぎる弁当のカラクリ

蒸す・焼く・煮るを何でもこなすスーパーマシンを使い、スタッフ9人で多い日には900食の弁当を作る。熱々のmykaiごはんには、設定したグラム数のご飯を出す「ご飯盛り付けロボット」を使用。さらに自動麺類調理器も使用。激安弁当でも儲かる理由は、自動化により少ない人数でも大量生産が可能なこと。

林修は「単なる商品じゃなく広告を兼ねているところが大きい」とスタジオコメント。

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