化粧品メーカーのコーセーは新たにiPS細胞を使った美容商品の開発を始めると発表した。利用者のiPS細胞をもとに商品を作ることで、それぞれの肌の性質に合わせた商品の開発を目指す。iPS細胞は、からだの細胞に特定の遺伝子を組み込むことで作られあらゆる種類の細胞に変化する能力を持つ。利用者のiPS細胞を採取して、成分に配合することでその人の肌質などに合った美容液や保湿クリーム、頭皮ケアの商品を作れる可能性がある。コーセーが、そのために提携したのは京都大学・山中伸弥教授の研究室出身、田邊剛士さんが起業したベンチャー企業のアイピース。iPS細胞を培養する技術を持っている。コーセーやアイピースなどは3年以内の商品化をめざし、開発を進めていく。