大分県の北部に浮かぶ姫島。周囲は17キロほどで、30万年ほど前から7万年ほど前の火山活動で形作られたという。5月、海岸の岩山ではミサゴが確認できる。魚をエサにする鳥で、間もなく子育ての時期を迎える。島の南部岩場はイソヒヨドリが巣としている。イソヒヨドリの幼鳥は巣立ったあともしばらく親鳥からエサを貰うのだという。ただこの島にはハヤブサのような天敵もおり、こうした試練を乗り越え、イソヒヨドリは次世代に命を残す。島の北部にある小さな岩礁、大潮の日に潮が引くと島と岩礁はつながっていく。そこに浅瀬の魚を狙ってアオサギなどの大型の鳥がやってくる。この時期、海岸にスナビキソウの花が咲き始める。その群落にはアサギマダラが蜜を求め飛んでくる。旅の途中で姫島に寄るのだという。スナビキソウの蜜を吸うのは雄が大半で、これは雄がスナビキソウの蜜から雌を引き寄せるフェロモンのようなものを作るためだという。
スナビキソウ上に落ちる蝶の羽根、アサギマダラを捕食するカラスなどがいるためだという。日中アサギマダラの数が少なくなる。アサギマダラは暑さに弱く、日中は森の中で過ごすためだという。一方雌は花にこだわりはなく、天敵のいない場所で蜜を吸う。子育てをするイソヒヨドリは幼鳥にエサを与えず独り立ちを促す。幼鳥は自分でエサをとるようになると巣立っていく。アサギマダラの中にはこの島で卵を生むものもいる。多くの生き物が命を残し姫島はかけがえのない命の舞台となっている。
スナビキソウ上に落ちる蝶の羽根、アサギマダラを捕食するカラスなどがいるためだという。日中アサギマダラの数が少なくなる。アサギマダラは暑さに弱く、日中は森の中で過ごすためだという。一方雌は花にこだわりはなく、天敵のいない場所で蜜を吸う。子育てをするイソヒヨドリは幼鳥にエサを与えず独り立ちを促す。幼鳥は自分でエサをとるようになると巣立っていく。アサギマダラの中にはこの島で卵を生むものもいる。多くの生き物が命を残し姫島はかけがえのない命の舞台となっている。