千葉県白子町の砂浜は、絶滅危惧種のアカウミガメの産卵地となっている。毎年5月から8月にはボランティアが毎朝6キロほどの砂浜を歩いて卵や足跡などを確認し保護につなげてきたが、ボランティアの高齢化が進んでいることからロボットを活用する実証実験を始めた。ロボットには360度を見渡せるカメラが搭載され、事前に設定したルートに沿って自動走行し、インターネットを通じて映像をリアルタイムで確認できる。ボランティアたちは試験的に作ったウミガメの足跡が映り込むと現場に駆けつけて卵を保護する手順を確認していた。実証実験を担うコンサルタント会社によると、こうした取り組みは全国で初めてだということで、データを収集して来年からの本格導入につなげたいとしている。