セブンイレブンに硬い豆腐が売れるよう持ち込みすると、商品化に向け2つの課題をつきつけられた。その一つはサラダチキン並に硬くすること。食べ応えがあるようにとのことだった。もう一つはタレがこぼれないようにすること。そこで豆腐バー専用のラインを開発。通常豆腐は、上下2枚の布で挟んでプレスして成形する。一方で豆腐バーは通常の豆腐よりも強く圧力をかけて水分をギリギリまで抜いていく。プレス直後の豆腐バーは通常の豆腐の厚みが3.5センチあるのに豆腐バーになると2センチに。水分を抜くことで硬い豆腐作りに成功した。次に味付けは一般的に豆腐は煮て味付けをするが、豆腐バーはタレのシャワーを数回浴びせる。さらに、乾燥させ味を染み込ませ最後に製品が液垂れしないレベルまで水分を調整するという。こうして課題をクリア。池田はアサヒコに入社してから2年後の2020年に豆腐バーの開発にこじつけた。豆腐バーはコンビニで販売をスタートするとこれまでの豆腐売場とは違い、チキンサラダ等と同じ棚に並べるよう提案した。豆腐ではなくタンパク質の取れる商品として認識してもらおうと考えたがこれが的中した
発売当初は1種類だったが今では11種類に。豆腐バーのヒットでアサヒコの売上は上昇に転じ、23年には126億円に。池田は四年アサヒコのトップに就任した。
発売当初は1種類だったが今では11種類に。豆腐バーのヒットでアサヒコの売上は上昇に転じ、23年には126億円に。池田は四年アサヒコのトップに就任した。