株主との向き合い方を変えることで、成長を模索する企業もある。アシックスのCFO・林晃司さん。今取り組んでいるのは個人株主の拡大。アシックスのシューズが好きで愛用している人が、アシックスの株も持ってくれるこれが林さんの描く理想。アシックスは、2022年から売上高は3年連続で過去最高を更新している。好調を牽引しているのはランニングシューズ。更に、高級ラインのオニツカタイガーが海外でも人気。業績の好調を受けて、株価もこの3年で6倍に成長。最高値を更新し続けている。6月、札幌市のホテルの大きなホールを借りて、イベントを仕掛けようとしていた。休日を利用しての個人投資家向け企業説明会、アシックスの株をすでに持っている人も、まだ持っていない人も参加できる。中々の人気、今年日本各地の中核都市8か所で開催予定。会場には、足の形状を正確に測定できる装置もあり、自分にピッタリのシューズを見つけて愛用者になってもらう作戦。アシックスの会長兼CEO・廣田康人さんも駆けつけ、自ら業績を説明する。このイベントの醍醐味は、個人が大企業のトップに直接質問をぶつけられること。アシックスは去年、政策保有株を売却した。企業株主との持ちつ持たれつの関係を手放したのだ。世界のスポーツ用品大手の時価総額を見ると、アシックスは約2兆7000億円、ナイキやアディダスからは大きく差をつけられている。林さんたちは個人投資家や、海外の投資家の声を経営に活かしさらなる成長につなげていきたいと考えている。
企業間の株式持ち合いをやめたことにより、アシックスの株式の半分以上を持つのは海外の投資家になった。アシックスは売上の8割が海外、林さんの主戦場も海外となる。この日は各国の財務責任者とのミーティング、すると「在庫を抱え過ぎてしまうリスクがある」という意見が。在庫を抱える日数は、海外の投資家が注目している重要な経営指標の一つ。
7月中旬、オーストラリア・シドニー。林さんが在庫を調査するためにやってきた。オーストラリアではアシックスがランニングシューズのシェア40%を締め、ダントツの1位と重要な市場。まず向かったのは、ショッピング街にあるシューズ専門店。次は、今年稼働したばかりの最新鋭の倉庫。ここは、オーストラリア全土への発送拠点として作られた。システムを自動化したことで、配送効率が上がり在庫日数の削減に貢献しているという。林さんは、ここにヨーロッパや北米からも責任者を呼び更に在庫日数を減らす方法を探る。そして、集めた幹部たちに向かって「過剰在庫ゼロ」を新たなスローガンとして掲げた。更に現場では、ステージに上がって宣言。CFOがここまでやるのが林さん流。オーストラリアのCFOも経営の変化を感じていた。更に、オーストラリアでも投資家のもとを回る。訪ねたのは、まだアシックス株を持っていない投資会社。投資家との面談は年に400回以上行っているという林さん、CFO自ら投資家とオープンに話し合う。これがアシックスの”ガチンコ経営”。
3ヶ月に1度、市場の評価が下される日がやって来た。8月13日、この日は中間決算発表日。前回の1月から3月期の決算発表後には株価が急落していた、林さんも落ち着いていられない。まもなく決算が開示される。
企業間の株式持ち合いをやめたことにより、アシックスの株式の半分以上を持つのは海外の投資家になった。アシックスは売上の8割が海外、林さんの主戦場も海外となる。この日は各国の財務責任者とのミーティング、すると「在庫を抱え過ぎてしまうリスクがある」という意見が。在庫を抱える日数は、海外の投資家が注目している重要な経営指標の一つ。
7月中旬、オーストラリア・シドニー。林さんが在庫を調査するためにやってきた。オーストラリアではアシックスがランニングシューズのシェア40%を締め、ダントツの1位と重要な市場。まず向かったのは、ショッピング街にあるシューズ専門店。次は、今年稼働したばかりの最新鋭の倉庫。ここは、オーストラリア全土への発送拠点として作られた。システムを自動化したことで、配送効率が上がり在庫日数の削減に貢献しているという。林さんは、ここにヨーロッパや北米からも責任者を呼び更に在庫日数を減らす方法を探る。そして、集めた幹部たちに向かって「過剰在庫ゼロ」を新たなスローガンとして掲げた。更に現場では、ステージに上がって宣言。CFOがここまでやるのが林さん流。オーストラリアのCFOも経営の変化を感じていた。更に、オーストラリアでも投資家のもとを回る。訪ねたのは、まだアシックス株を持っていない投資会社。投資家との面談は年に400回以上行っているという林さん、CFO自ら投資家とオープンに話し合う。これがアシックスの”ガチンコ経営”。
3ヶ月に1度、市場の評価が下される日がやって来た。8月13日、この日は中間決算発表日。前回の1月から3月期の決算発表後には株価が急落していた、林さんも落ち着いていられない。まもなく決算が開示される。