マーケット情報について西潟茜子が解説。今日の東京市場はアメリカの長期金利の上昇を背景として、景気の先行きへの懸念が出て、売り注文が広がる展開となった。日経平均株価は900円以上値下がりして、現在は3万8054円13銭で、502円74銭の株安となった。半導体産業全体の市場予測は2024年から2028年までの4年間までに40%近く成長すると言われている。拡大の要因の1つとなっているのが生成AIの広がりで、GPUを開発しているアメリカのNVIDIAは、アップルに匹敵する成長を遂げている。日本では半導体製造に必要となる装置や、半導体向けの素材など化学メーカーが強みを持っている。日本企業は1980年代以降、アメリカとの半導体の日米貿易摩擦があったり、韓国や台湾などの競争が激化したことで力を落としていた。ただ、政府から半導体工場を誘致したり、支援を積極的に行なっている為、日本企業がこうした取り組みを成果に繋げていけるかなどが大きなポイントになってくる。