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「アヌビス神」 のテレビ露出情報

ツタンカーメンの秘宝研究最前線を紹介。ギザの三大ピラミッドの近くで建設が進む大エジプト博物館、敷地面積は約東京ドーム10個分、世界最大級の博物館は現代のピラミッドと称されている。2020年のオープンにはエジプト文明を網羅する10万点もの文化財が収蔵予定、コレクションの目玉はツタンカーメンの全秘宝約4000点、これまでエジプト各地の博物館に収められていたものが初めて一同に介することになる。 大エジプト博物館保存修復センターでは開館に先立って膨大な文化財の調査や修復が進められており、余りにもツタンカーメンが多くその7割が研究が追いついていないと言われ、ここはツタンカーメンの謎に迫る最前線でもある。ツタンカーメンの墓から見付かった木箱の写真にはボロボロに崩れたサンダルが収められていたが、2018年に修復作業を終え、作られた当時の姿に戻り、中央には復活再生の象徴ロータスの花、左右に咲くのはヒナギク、その間にあしらわれているのがアヒル、木箱の中でバラバラになっていたビーズも一つ一つ丁寧に繋がれ修復を終えた。
これまで分からなかったサンダルの作りや技術の高さが明らかになったという。カイロ・アメリカン大学のアンドレ・ヴェルデマイヤー博士は「これは本当に素晴らしいサンダルです、砂漠では砂が入ってくるものですがそれを防ぐように出来ています、黄金の中敷きの下にはクッションが詰められていて現代と同じようにとても柔らかく歩きやすい構造になっています、ツタンカーメンのために様々な技術が組み込まれていたことが分かりました」などと説明。発掘当時、壁に積み上げられていたが手前の車輪とセットで組み上げてみるとチャリオットになった。墓が狭いため解体して収められており、チャリオットに乗るツタンカーメンの姿も残されている。戦争で異民族に弓を射るツタンカーメン、ファラオは民衆を率いる強い戦士であることが求められていた。チャリオットそのものにも縁側にヌビア人や西アジアの捕虜たちが首や腕を縛られているのが見られ、外側にびっしりと描かれたうずまきは力強さを象徴するライオンの分け毛を模したもの、奥ではスフィンクスの姿で表現されたツタンカーメンが異民族を踏みつけ、さらに勝利を招く戦闘の神、ベスも彫られている。ツタンカーメンの墓からは全部で6つのチャリオットが見付かっており、その一つは戦闘以外の目的で使われたといい、傘の骨組みのようなものはチャリオットの天蓋だと考えられている。
金沢大学准教授である河合望博士は「我々の調査によっておそらく戦車にくっつくだろう、これはおそらく戦闘用ではなくてパレード用の特別な戦車、黄金に輝く戦車にツタンカーメンが乗っていて人々が崇めた」などと解説。研究によって長年のミステリーに終止符を打たれた秘宝もあり、ミイラが腰に刺していた鉄の短剣、当時のエジプトは青銅器を作る技術はあっても鉄を作る技術はなかった、しかも短剣はほとんど錆びておらず、ミラノ工科大学のダニエーラ・コメッリ博士は「短剣を調べたところ鉄の他に2つの元素が見つかりました、ニッケルとコバルトです、このような組成の鉄は自然界には存在しません、実はこの短剣は隕石の鉄から作られているのです」などと解説。短剣の材料は鉄隕石であることが判明、これは言わば天然のステンレス、黄金と同じように錆びずに永遠の輝きを放つこの素材もツタンカーメンの復活再生の願いを叶えるのにふさわしいと考えたとみられる。3000年もの長きに渡ってツタンカーメンと共に眠っていた黄金の秘宝達、その一つ一つにファラオの復活再生を求めた古代エジプト人の祈り、永遠の命を信じたツタンカーメン自身の願いが込められており、永遠の命への果てしない渇望がもたらした黄金のマスクの後ろには「右目は昼の天空を航行する太陽の船、左目は夜の天空を航行する太陽の船、眉毛は九柱神(天地創造の神)、額はアヌビス神(死者の守護神)」と記されており、古代エジプトの神々がマスクの至るところに宿っていた。黄金のマスクはツタンカーメンの似姿であると共に復活のために集められて神々の化身でもあり、マスクに刻まれた言葉の最後には「冥界の支配者オシリス神がツタンカーメンを完璧な道へと導きますように」と記されている。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年8月16日放送 2:55 - 3:54 NHK総合
ツタンカーメンの秘宝ツタンカーメンの秘宝 第2集 ファラオの愛と死
混乱する国を立て直し家族との愛に生きたツタンカーメン。ツタンカーメンは二十歳になるかならないかの頃、後継ぎもないままこの世を去ることとなった。専門家によると、ツタンカーメンの死因については毒殺や病死など様々な説がある。
アヌビス神が置かれていたのは宝庫と言われていた部屋の入り口。4体の人形が収められたカノポス箱には浮き彫りで女神たちが表されている。上に並ぶ[…続きを読む]

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