タリバンの暫定政権で経済政策などを担うナザリ副経済相はきのうSNSへの投稿で暫定政権の高官からなる代表団が日本に向けて出発したと明らかにした。暫定政権の当局者によると代表団はきょうにも日本に到着するということで、暫定政権の高官が日本を訪れるのは4年前のタリバン復権以降初めてとみられる。アフガニスタン外交筋によると今回の訪日は日本財団からの招待を受けたもので、滞在中、日本政府関係者とも意見交換を行う。ナザリ氏は強く活動的な国際社会の一員となるために世界との威厳ある関わりを求めていると投稿し、日本を含む各国との関係構築に向けた意欲を示した。女性の教育や就労などを厳しく制限しているタリバンに対する批判は根強く、日本を含め暫定政権を政府として承認した国はない。暫定政権としては欧米による経済制裁などで厳しい経済状況が続く中、日本側に支援の拡充や投資などを呼びかけるものとみられる。