女子栄養大学創設者の香川綾さんを紹介。香川さんは、計量スプーンを開発し、現代では常識となっている料理の計量化、食と健康を説いた先駆者だった。また、食品を栄養の特徴別に4つのグループに分け、1日にどれくらい食べたら良いかを表す「四群点数法」も考案したという。香川さんは14歳のときに母親を急性肺炎で亡くしたことをきっかけに、医師を目指した。しかし、父は猛反対し、師範学校に通って教師になるよう命じた。反発した香川さんは師範学校の入学試験を白紙で提出したが、それまでの成績や直前の母の死などが考慮され合格となり、師範学校を卒業後教師となった。しかし、男子・女子で給料に差があるなど不満が募り、医師になる夢を諦めることができなかった。そして、東京女子医学専門学校(後の東京女子医科大学)に入学し、創立者の吉岡彌生さんの言葉に感銘を受け、医師免許を取得した。そして、東京帝国大学の内科学教室に入局したが、女性に対する誹謗中傷が激しく、共に入局した女性は全員辞めてしまったという。そんな中、香川さんは、教授から「飯の炊き方」をテーマに研究することを命じられる。
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