今では快適に使える列車のトイレ。その裏には人々の苦悩の歴史があった。高度経済成長期の日本は交通網が一気に広がり車両台数は15年で約1.5倍に急増。しかし設備面の拡充は追いつかず当時の車両のトイレは開放式で線路に糞尿を垂れ流し。沿線住民からの苦情も絶えず国鉄職員がトイレ周りの苦情対応に追われていた。そんな状況をある1冊の本が変えた。それが1968年発行の国鉄糞尿譚。列車を糞尿を散布する機械と断罪。本をきっかえに一気にトイレ改善へ。こうした動きを受け1969年、東海道・山陽線でタンク式トイレの改良を決定。2002年いJR北海道で最後の開放式トイレが廃止され糞尿垂れ流し問題に終止符。
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