トランプ大統領は今年5月、シャラア暫定大統領と会談。シリアに対する制裁の大半や外国テロ組織の指定を解除するなど、シリアの復興を後押しする姿勢を示してきた。アブラハム合意とはイスラエルと一部のアラブ諸国が国交を正常化させたもので、トランプ大統領が1期目に実現させた。中東地域で長年対立してきたイスラエルとアラブ諸国の関係改善に向けた画期的な動きで、トランプ大統領は2期目にサウジアラビアも加えて拡大させたい考えを示し、シャラア氏との会談ではシリアにも合意への参加を求めていた。サール外相は先月下旬、イスラエルはアブラハム合意を拡大させることに関心があると述べシリアも含まれることを明らかにしていた。今のイスラエルとシリアには相互不信がある。ルビオ国務長官は16日、軌道に戻りシリアが国家を築くことを支援し、より安定した中東になることを願っているなどと述べた。