東京大学などの研究チームが奄美大島などに生息するケナガネズミが季節によって様々な硬さの餌を食べていることがわかった。東京大学などの研究チームは琉球列島の固有種で絶滅危惧種に指定されているケナガネズミ・アマミノクロウサギに関して奄美大島で死んだ個体各20匹の歯の表面にのこされた細かい傷を分析、どんな餌を食べていたかを調べた。その結果、アマミノクロウサギは年間通じて同じような硬さの植物を食べていたのに対し、ケナガネズミは春から夏にかけてナメクジなどの柔らかい餌を食べ、秋から冬はどんぐりなどの餌を食べていたことがわかった。東京大学大学院の久保麦野准教授は希少動物の保護には多様な食べ物がある植生環境や生態系が。重要であることが示された、今後は沖縄本島と奄美大島の地域差や別の動物の食性なども明らかにしたいとした。