米国のバイデン大統領は、言葉に詰まるなど精彩を欠いた討論会のあと初めてとなるテレビインタビューに応じ「私よりも選挙戦に勝てる人はいないと思う」と強調した。全米に放送されたABCテレビのインタビューでバイデン大統領は、認知能力検査を受けて公開する用意があるかと聞かれると、難しい外交問題などに取り組んでいることを挙げて「毎日が検査だ」と述べ、認知能力検査を受ける必要はないとの考えを示した。また、4年先までやり遂げる精神的、体力的な能力はあるかと問われると「ないと思ったら出馬していない」と強調した。ABCテレビの記者は「神経質になっている民主党員を落ち着かせる材料は何もなかった」と厳しく論評している。インタビューに先立ち、バイデン氏は激戦州ウィスコンシン州での集会で撤退論を否定したが、「バトンタッチするんだ、ジョー」とのメッセージを掲げる人の姿も見られた。こうした中、ワシントンポストは「民主党の有力上院議員(ウォーナー氏)が、バイデン氏に対して撤退を求める議員グループを結成しようとしている」と報じた。民主党の上院議員の間で「バイデン氏を候補としては戦えない」という意見が広がってきていると伝えている。またCNNテレビは、バイデン氏の撤退を公に求めた民主党の下院議員が更に増え4人になったと伝えている。
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