今年11月の米国大統領選挙で政権奪還を目指す共和党の大統領候補に指名されたトランプ前大統領は19日、ウクライナ・ゼレンスキー大統領と電話で会談したとSNSで明らかにした。トランプ前大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻について「わたしは、次の米国大統領として平和をもたらし、戦争を終わらせる」として、侵攻を終結させることに意欲を示した。一方、ゼレンスキー大統領はSNSで、「わたしは、ウクライナの自由と独立を守るため、米国の超党派による支持が不可欠だと指摘した」として、トランプ氏に対し、超党派によるウクライナ支援が重要だと訴えた。その上で、和平の実現に向けた協議を行うため、トランプ氏と会談をすることを合意したとしている。トランプ氏は、みずからが大統領に選ばれれば、ウクライナ侵攻を終わらせると繰り返し主張している。しかし、その具体的な方法や和平のあり方は明確には示していない。このため、ウクライナだけでなく、ヨーロッパ諸国のあいだに警戒する見方も出ている。